元の記事:「光の旅かげの旅」 アン・ジョナス (595字)
すずめ()
2013/11/01 14:52:20 6280 9 (投稿から)
六年生の読み聞かせに行って来ました。以前、皆さんにお勧めいただいた本が図書館で見つからなかったので、司書の方に「どんな本がいいですか?」と聞いたら、勧めてくださったのが「光の旅、かげの旅」という白黒の絵を逆さにすると違う絵に見える、という仕掛けの本でした。確かに面白いけど、特に何か大切なことが伝えられる本ではないし、知っている子が多かったらつまらないし・・・、と迷いながら、家で子供たちに聞かせてみたら私が選んだ他の本よりはこの本のほうがよい、と言われました。読み聞かせの時間は10分で、この本はゆっくり読んでも五分足らずだったので、家にあった子供の詩を集めた詩集のなかから、5~6年生の書いた詩を4編、読んでみました。先週、三年生に詠み聞かせをしたときには、笑ったり返事をしてくれたり、反応がいろいろあったのですが、六年生はあまり声も出さず、でも、静かに聞いてくれて、ちょっとびっくりした顔をしている子供もいました。子供の詩で、何篇か命や言葉の大切さを伝える詩を読んだあと、「大人になったら、先生を結婚式に呼ぶから、きてほしい」という楽しい詩を読んで終わりにしました。「・・・話が出来すぎなんだよ」遠くで男の子がつぶやいた言葉。彼らの繊細な感受性に、自分の目論見がはじかれたような気がしました・・・。
| 光の旅かげの旅作・絵:アン・ジョナス / 訳:内海 まお出版社:評論社 |