創造と発表の新しい学力
均整のとれた美と不均衡の美 (206字)
森川林()
2015/08/22 05:59:58 7986
西欧でも中国でも韓国でも、均整のとれた美が美の基準となっているのは、
人間が世界を外側から作り上げることが、物との関わり方の前提となっているからだ。
日本では、人間はまず世界と共感しようとするから、物が持つ不均衡の中にも美を見出す。
そこでふと思い出す俳句。「やれ打つな 蝿が手をすり 足をする(一茶)」
ゴキブリを見つけたときでも、殺虫剤で退治するのではなく、窓を開けて逃がしてあげるのが日本人。(ほんとか)