夏の酷暑によって紅葉の色づきが心配されていましたが、先週末ごろから街の景色がぐんと秋の色に深まりました。

◎プラタナス「鯨や象は、」
（要約）人間の「知性」は、自分にとっての外界、大きく言えば自然をコントロールし、意のままに支配しようとする、いわば「攻撃性」の「知性」だ。これに対して鯨や象の持つ「知性」は、いわば「受容性」の知性とでも呼べるものだ。彼らは、自然をコントロールしようなどとは一切思わず、その代わり、この自然の持つ無限に多様で複雑な営みを、できるだけ繊細に理解し、それに適応して生きるために、その高度な「知性」を使っている
＊ 長文5-7は水族館のイルカショーで見かける光景は、人間に調教された行為だけでなく、オルカ自身の「意志と選択」が印象的です。
★当為の主題　長文57行目「この自然の持つ無限に多様で複雑な営みを、できるだけ繊細に理解し…」より「私たちは、もっとゾウやイルカの知性に学ぶべきだ」★方法一・二

◎ユーカリ「このところ、ドストエフスキーの」
古典とは決して「古いもの」という意味ではない。永遠に新しいものを古典というを古典という。時代の流行を代表するような作品は次々にあらわれ、その時代にはたくさんの人に読まれるが、その多くは、いつの間にか消えていく。古典とはその最も人間的なものを、その時代の具体的な素材を用いて抽象の中に表現し得ているものである。
＊ 長文は「古典」の良さを述べていますが、中2課題は長文の内容を肯定（古典はよい）したうえで、別の角度（流行もよい）とあわせて考えていきます。
★意見A　古典が長い間人々に愛され続けてきたのは、それだけの魅力があるからだ。
★意見B　一方、流行のものも多くの人の気持ちを引きつける。