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構成 (1385字)  こたつ akiriyo 2024/03/10 18:54:38 30579   2     

 日本人は淡泊な代わりに持続力にかけると言われる。その傾向は言語にまでおよんでいる。その淡泊好みの通人たちが考え出した詩型が和歌であり俳句であり、世界では類を少ない。そんな句が表現しようとしているものは、理屈で説明しようとすると何十枚もの文章を必要とするだろう。それでも言い表すことができない事を凝縮させている。そこには、論理を超える論理がある。私は日本人の淡泊で直観的な部分に向けられたコミュニケーションの取り方は良いと考えている。それには二つの理由がある。
 第一の理由は、日本人の淡泊で直観的な部分に向けられたコミュニケーションの取り方には相手の言いたいことを直観的に理解する必要が必然的に生まれるため、理解力の向上が期待できるからだ。私は、そんな日本式のコミュニケーションの取り方に助けられたことがある。その時、私はアメリカ合衆国へ旅行に行ったことがある。空港に着き、検査を受けるときに相手はもちろん英語で指示を出してくる。そのとき私はほとんど英語を理解できていなかった。だが、なんとなくで察する事によってそんな危機を乗り越えることができた。それは子供だったからというのもあるかもしれない。だが、日本式のコミュニケーション方法で「察する」力が鍛えられていなければ、取り調べ室に連行されていたかもしれない(親は英語をしゃべることができたので可能性は低い)し、何よりほかの人を待たせることにつながってしっただろう。
 第二の理由は、短い言葉でも理解することができるような感受性の豊さを育てるのに役立つからだ。日本のコマーシャルは文章やセリフが短いことが多い。それには日本人感受性の豊かさが関わっていると思う。海外のコマーシャルは文章やセリフが長いことが多い記憶がある。日本ではそんな長ったらしい文章よりも短く言い切るような表現が好まれるのではないか。ここで、企業の宣伝費(日経広告研究所 1995年)というデータを見てみよう。一番広告にお金をかけているトヨタ自動車は709億円もの大金を宣伝に使っている事がわかる。そこから宣伝というものはとても重要だということがわかる。なのに短い文章のコマーシャルが多いのはなぜだろうか。私が、そう考えたときに思い浮かんだのは日本人の感受性の豊かさだ。感受性が豊かな日本人だからこそこんなに短い文章での宣伝が可能なのだろうと考えた。
 確かに、長い文章のほうがしっかりと相手に伝わることは多いだろう。コーヒーを淹れるときに「熱いお湯をいれて」と言われるよりも「80℃のお湯をいれて」と言われたほうが指示がわかりやすく難易度が低いだろう。さらに、人によってお湯の温度が変わることもないだろう。コーヒー以外にもこれは色々なことにあてはまるだろう。だが、曖昧なで淡泊な直観的なコミュニケーションには、それでしか鍛えることのできない感受性や察するといった能力がある。私は、日本人のそのような特殊な能力の秘訣はコミュニケーションの取り方が大きくかかわっていると考えている。良い馬は、長い坂を欲するという名言があるように、少々難易度が高くても強い感受性や察する力を鍛えるために日本式のコミュニケーションをとってみることは良いことだと思う。このことから私は、人としゃべる時にはこのことを思い出して「察したり強い感受性を鍛えているのか」と考えようと思う。



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