元の記事:1月3週目の作文の書き方です。 (1722字)
きら kira 2024/01/12 12:09:44 28190 3
お世話になっております。
三学期も始まりました。今週末は大学センター試験、来春に向かって動き始める頃となります。作文の課題も今学期がまとめの学期です。
15日は月曜日の作文の授業の開始、三週目となります。
1週目、2週目の「休み宿題」で自分で書いた作品があれば、アップロードをお願いします。たっぷりお休みを楽しんだ、あるいは休暇明けの定期テストなどで多忙な人は、これまでの課題は置いておいて、今回お送りする3週目の書き方を見て準備をお願いします。
三週目、15日の作文の書き方です。
【ネコヤナギ】まず、要約です。「ソクラテスは、おそらく哲学の歴史をつうじてもっとも謎めいた人物だろう。」「哲学者は自分があまりものを知らないということを知っている。だからこそ哲学者は本当の認識を手に入れようといつも心がけている。ソクラテスはそういうめったにいない人間だった。」「自分がどれほどものを知らないかということでソクラテスはなやんでいたのだ。哲学者とは自分にはわけのわからないことがたくさんあることを知っている人、そしてそのことになやむ人だ。だから哲学者はひとり合点の知識でもってはな高だかの半可通よりもずっとかしこいのだ。」
5年生では、ソクラテスについては知らない人がほとんどだと思います。「無知の知」と言ってもなかなかわかりづらいので、私たちはふだんすぐにわかったつもりになってしまう、知ったかぶりをしてしまうといった体験を考えてみましょう。わからないことはわからないと認めたほうが成長できます。お父さんお母さんにも取材しましょう。最後は、ソクラテスの考え方にもふれながら「わかったこと」でまとめます。
【ヘチマ】まず、要約です。独特な文体なので、常体にして整えるといいですね。「悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるだけではない。世界そのものになれっこになってしまうのです。 わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって、わたしたちは大切な何かを失う。」
大人になるにつれて、なんでも当たり前になってしまい、感動できなくなるというお話です。小さいころには不思議だなあと思っていたのに勉強したら説明がついて、つまらなくなったことはないでしょうか。たとえば、月の満ち欠け、鏡にうつる自分、コップの水のなかのスプーンが曲がることなど。お父さんお母さんにも取材しましょう。勉強して知識をつけるのは大事なことですが、なんでも当たり前になってしまうのは危険です。不思議に思う気持ちを持ち続けることも大切です。
【メギ】まず、要約です。「社会は個人から成り立つものとされている。」「しかしながら、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、現実の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いのである。」「世間と個人の関係について注目すべきことは、個人は自分が世間をつくるのだという意識を全くもっていない点にある。」「日本人の多くは世間の中で暮らしている。」「日本人の一人一人にそれぞれ広い狭いの差はあれ、世間がある。世間は日常生活の次元においては快適な暮らしをするうえで必須なものに見えるが、その世間がもつ排他性や差別的閉鎖性は公共の場に出たときにはっきり現われる。」
日本人は「世間」にとらわれて生きているというテーマです。子どもの頃には「世間」がわかりにくいと思いますが、家から一歩外に出れば、「〇〇中学校一年〇組の生徒」「〇〇部のメンバー」といった見方をされて評価されてしまいます。閉鎖的で窮屈な「世間」にとらわれすぎるのは良くないと意見をあげます。理由としては、グループの中の一員になると自分の意見を言いにくくなること、また、金太郎飴のようにグループ内はみんな似たような価値観になってしまいつまらない、ということが考えれます。
仲間同士やさしく助け合うつながりも大事にしたいですが、世間という狭い環境にとらわれすぎるのはよくないとまとめましょう。
よろしくお願いいたします。
きら