元の記事:読書発表 (656字)
はちみつ hirari 2024/01/23 11:09:08 28720 5
読書発表では、毎週各自自由な選書・発表にも関わらず、ふしぎと内容がリンクする時があります。
【「見る」ことが脳を挑戦させる(モードにする)】
視覚が刺激されてさまざまな感情が起こるなか、「挑戦する」という意欲も生まれる。
百聞は一見に如かずといいますが、動画で世界中の一流の技術を観ることが可能になったことが挑戦する意欲を生み、人間の能力を向上させるのかもしれません。
【人はたとえば「雪」という言葉を知っているから、‘雪が降ってきた’ と聞くだけで雪を目に浮かべることができる】
言葉によって「見える」風景がある、は前述の「見る」とは別の角度からの話題です。
私のお稽古の先生によると、正岡子規も約120年ほど前に「甘くもあらぬ駄菓子の類にも名物めきたる名のつきたらむは味のまさる心地こそすれ。」(『墨汁一滴』)と記しているそうです。(名物と書かれていると美味しそうに感じるのはいまも同じですね)情景だけでなく、味覚さえも言葉によって影響を受けていることがわかり興味深いです。
【「野心」というとガツガツしたイメージだが、自分の現状を打開するには野心のような強い意欲が必要】
意欲には「欲」という言葉もふくまれていると考えると、学習意欲も自分を活かすための燃料のような動機がたくさんあると充実するでしょう。作文クラスで他の生徒さんの作文や発表を「見る」関係性が「挑戦」につながるとよいですね。
自分が読んだ本の内容について、他の生徒さんの発表によって別の側面を知り、さらに興味や理解が広がるのも読書発表の良さだと思います。