元の記事:2月3週の作文の書き方です (1525字)
きら kira 2024/02/15 14:03:59 29558 2
お世話になっております。
気温の上がる日もでてきましたが、朝夕の寒暖差があります。梅の花の見ごろとなっていますが、本格的な春は桜の頃になりそうです。
中学生のみなさん、試験勉強はきついですが、今の頑張りが将来自分のやりたい学問をするときに必ず役立ちます。鍛えるのは今です。
三週目の作文の書き方をお送りします。いろいろなお話をしてみてください。
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【テイカカズラ】まず、三文抜き書きです。「カもハエと同じ、二枚翅の昆虫です。」「血を吸うカはメスです。オスは血を吸わず、樹にたまった水を吸ったり熟した果物の液を吸うだけです。」「病気のもとがないかぎり、カは、けっして、こわい虫でもなんでもありません。恐ろしいのはよごれた環境のほうでしょう。」
蚊についての文章です。三文抜き書きのあとに、いちばん心に残ったことを書きます。
そして、心に残ったことについて、自分のにた体験を書きます。夏のキャンプやお祭りで、蚊にさされてたいへんな思いをしたことはありませんか。お父さんやお母さんにもお話を聞きます。昔は蚊取り線香や蚊帳をつかっていましたが、今はよくできた殺虫剤や虫よけがあります。
最後は、心の中で思ったことを書きます。病気さえうつされなければ、殺虫剤でみんな殺してしまうのはかわいそうな気もしますね。
【ネコヤナギ】まず要約です。「島に住む動物と大陸に住む動物とでは、体の大きさが違う。」「島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。」「なぜ島では動物のサイズが変化するのだろうか? 一つの要因は捕食者であろう。」「日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出て来にくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる――島の法則は人間にも当てはまりそうだ。」
「島の法則」について書かれています。せまいところで勝負しているとみんな同じくらいのスケールになってしまうということです。これが人間にもあてはまるから大変です。
似た話は、勉強や運動やお稽古事で、クラスでは一番でも、ひろいところで見れば上には上がいます。せまいところで自信満々になっていると大変です。
「井の中の蛙大海を知らず」ということわざがあります。お父さんやお母さんの体験も聞いてみましょう。
最後はわかったことをまとめます。大きな世界で自分の力をためしてみたいですね。
【メギ】まず要約です。「科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはずだ。」「ソシュールはまず、コトバの表記はいい加減であると言う。」「しかし科学は、できることならばコトバを厳密に定義できるものにしたいのだ。」
ソシュールの話が出てきて、まとめるのがやや難しいです。科学は1+1=2のように、厳密でだれがやっても同じになります。ところが私たちの話す言語はあいまいで、「素敵な王子様」と言っても思い浮かべる姿は100人いれば100通りです。ここから「言葉を厳密に使うことは大切だ。」という主題をあげましょう。
理由はヒントにあるように「曖昧な言葉では誤解を招くことがあるからだ。」「厳密な言葉で表現すれば誰にでもわかりやすいからだ」とあげて体験を考えましょう。携帯電話、スマートフォンの普及でSNSの利用が多くなれば、あいまいな言葉での発信は危険なことになりますね。
よろしくお願いいたします。
きら