元の記事:4月3週の作文の書き方です (2060字)
きら kira 2024/04/12 12:40:09 31892 3
お世話になっております。
クラス替えのあった人は悲喜こもごものようですが、新しい先生、仲間との毎日はこれからです。こうなってしまったと思うよりも、今から自分でつくっていく毎日と考えたいですね。
作文の新しい書き方も、自分で使いこなす気分でいきたいですね。いきなり全部の項目を説明して驚かせましたが、みなさんのファイトはすばらしいです。
3週目の作文の書き方です。
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【ナツメ】★ 要約
まず、要約です。
【要約の例】
何でもないものにすぎないが、どんなときにもなくてはかなわぬものとして子どものころからつねに身のまわりに、かならず手のとどくところにあって、とても親しい。くずかごは、どうあれ、もっとも親しい毎日のくらしの仲間なのだ。わたしたちはどうかすると、くらしというのは、手に入れるものでつくられるのだとかんがえる。しかし、日々のくらしの姿勢をつくるのは、何を手に入れるかではなくて、ほんとうは何を手に入れないかなのだ。部屋におおきなくずかごを一つ、こころのひろい友人として置くだけで、何かが変わってくる。くらしの姿勢が、きっとしゃんとしてくる。
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自分に本当に必要なものは何かを考えるようにしようという文章です。
★ 体験実例 自分の持ち物について考えてみましょう。欲しいと思って買ったのに、じつは使わないでほったらかしになっているものはありませんか。まだ使えるのに、新しいものがほしくなることはありませんか。お父さんお母さんの体験も聞いてみましょう。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ わかったこと 私たちはほしいものはすぐに手に入れられる生活をしていますが、いちど本当に必要かどうか考えてみるといいですね。
★おおきな変更点は、「です・ます」ではなく「だ・である」の文体に統一することです。
【ハギ】まず要約です。
【要約例】
読書の楽しみは一人でできる楽しみだ。設備も要らず、どこかへ出かけるにも及ばず、相手と相談もせず、気の向くままにいつでもどこでもできる。「オーディオ・ヴィジュアル」の情報が、活字情報を駆逐する時代が来た、という人がいる。しかし、活字時代の後に「オーディオ・ヴィジュアル」の時代が来たのではなく、活字情報に「オーディオ・ヴィジュアル」の情報が加わったというだけのことで、どちらも楽しめばよい。読書の楽しみは無限だ。日本語による表現の多様性、その美しさと魅力を知るということもある。
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つまり、テレビや映画というオーディオビジュアルが発達しても、読書の良さは別にあり、それを楽しんでいこうという文章です。
★ 体験実例 夢中で読んだ本の話。お気に入りでそろえている本の世界。また、映画でも観たけれど本を読むとちがった楽しさがあったというような体験を書いてみましょう。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ 一般化の主題 作文の結びに大きくとらえた感想を書く練習です。「〇〇とは人間にとって〇〇である」読書や本というキーワードを使ってみましょう。
【ヤマブキ】まず、要約です。
【要約例】
「ラレル」には「受け身・尊敬・自発・可能」の四つの働きがある。ら抜き言葉は、四番目の「可能」において頻繁に現れる。その理由は、言語経済化の原理と称されるラレルの使い分けは面倒すぎるから少し整理して簡便にしようとする性向が表れるからだ。言語というのはその本質においてうんと保守的なもので、そう簡単には言語多数決の原理だの言語経済化の原理だのを受け入れられないのである。
★つまり、文法のことでは、みんなが使うようになったから変化を認めようという動きと、反対に昔からある決まりは徹底していくべきだという動きがあるという文章です。
●二段落目は導かれる一つ目の意見 意見Aをあげます。★ 複数の意見一
「古くて正しいものには良さがある。」そして自分の体験実例をくわしく。この時、言葉や文法に限定して書く必要はありません。昔の人の教えやことわざは役に立つなど。★ 体験実例
●第三段落は、意見Aとは両極の立場の意見Bをあげます。
「一方、新しく便利なものにも良さがある。」こちらにも具体的な裏付けを。家電製品などは、新しさが商品価値になっていますね。
●第四段落 いよいよ総合化のまとめです。★ 総合化の主題
まず、意見A,Bの両方に賛同します。
「「確かに古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある」
「しかし、」と展開し、名言を引用したあと★ 名言の引用、意見Cです。
「しかし、最も大切なことはそのものの持ち味を最大限に生かす使い方をすることである。」など、高い次元の意見でまとめてみましょう。
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似たような話、体験を親子で話して応援してください。よろしくお願いいたします。
きら