元の記事:5月1週の作文の書き方です。 (1804字)
きら kira 2025/04/30 09:58:48 47871
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火曜19時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。
明日から五月、新緑の季節となりました。ゴールデンウイークには子どもの日、次の週には母の日。ご家族で楽しく語り合う時間も増えそうです。
お知らせしましたように、1週目の作文は「休み宿題」となります。作品が届くのを楽しみにいたします。
5月1週の作文の書き方です。
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【マキ】まず、要約です。
木が本来もっている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければいけない。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そして、その気持ちを仕事のなかで実現させる職人たちの腕とともにあったのである。
つまり、木の値打ちをお金に換算すると細切れにするのがいちばん儲かるのは驚きだという内容です。
ここから「木に限定せず」「物の価値は金銭に換算しないで考えるのが良い」という意見が導かれます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。★ 複数の理由一
「第一の理由は、お金に換算せずに物事を考えると、その物の本当の良さが見つかるからである」そのあと自分の体験例などを具体的に。★ 体験実例
自分だけの宝物や、手作りの品などを考えてみましょう。
●第三段落は「第二の理由は、お金に換算して考えていると真の価値は見えないからだ。」など。値段の高いものが良いのだと思い込んでいると、本当に必要なものかどうかがわからなくなります。
●第四段落 まず、「確かに、物の価値をお金に換算して考えるとわかりやすい。」と反対意見に理解をしめします。★ 反対意見への理解
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるようにお金には換算できない物の価値というものも大事にするべきだ。
【ライラック】
●まず、要約です。
【要約例】日本語には水に縁のある擬声語、擬態語が極めて多い。しかし、こうしたオノマトペは、あくまで感覚的なものであって、言語の重要な性格である抽象性を持たないため、オノマトペは低次の言語だといえるかもしれない。だが、絵画や音楽をそっくり言葉に置き換えることができないように、人間の言語は万能ではない。オノマトペは言語と音楽の接点である。それは人間の感覚を音声そのものによって表現しようとする伝達の手段だからだ。
ここから「私は、オノマトペに代表される豊かな表現を大切にする人間になりたい。」といった主題をあげます。
●二段落目は、第一の方法をあげます。「第一に、本をたくさん読むことだ。」★ 複数の方法
そして自分の体験実例をくわしく。★ 体験実例
宮沢賢治の作品は、とくにオノマトペが豊かだと言われます。また、海外で日本の漫画の評価が高いそうですが、オノマトペの豊かさも注目されていますね。
●第三段落は、第二の方法をあげます。「感性を豊かにする環境をつくることだ。」こちらにも具体的な裏付けを。
学校教育では、受験に必要な主要科目の勉強が中心で、音楽や美術といった感性を磨く科目は選択科目になっていたりします。もっと重要視したいですね。
●第四段落 まず、反対意見に理解を示し、名言を引用して、もう一度生き方の主題でまとめます。
確かに、抽象性のある理性的な言葉の方が事実をより正確に伝えることができる。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言があるように、私はオノマトペのような豊かな表現を大切にする生き方をしたい。
◎複数の方法が、似たようなものにならないようにするには、第一の方法は「自分がこう変わればいいという視点」第二の方法は「自分をとりまく環境がこう変わればいいという視点」で考えるとうまくいきます。
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書き方や体験実例のことなど、ご質問はいつでもどうぞ。よろしくお願いいたします。
きら