元の記事:5月3週の作文の書き方です (2360字)
きら kira 2025/05/17 17:28:02 48606
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水曜17時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。新緑の季節、暑い日もふえてきました。この時期に体育祭を行う学校も多いですね。中学生は中間テストの時期、まもなく修学旅行という、変化の多い時です。
自分のペースで時間をつくり、読書や作文の準備にあてていきましょう。
5月3週の作文の書き方です。
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【ハギ】まず、要約です。「日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語です。どこの言語も初めは部族言語なのですが、それが外国に広まりだすと、外の視点が入ってきて言語の刈りこみが行われてくるわけです。」「日本語は、明治からいままで百年の間におどろくほど変わりました。戦後の四十年間でもどんどん変わっているという野放図な自然言語なのです。」「日本は、これからどうやって日本語を刈りこんでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。そして、これは国家的な事業として相当大きな研究課題としてお金をかけ、真剣に取り組まないと、どうにもならないと思うのです。」
〇文末は常体にします。
日本語は、内輪でしか使われてこなかったために整備がされていない。これから国際普及するためには、わかりやすく整備する必要があると言う文章です。
★ 体験実例 日本語は、わかりにくい、難しい部分があるため、外国人が学ぶとすれば大変だろうなあと思うことを考えてみましょう。ひらがな、カタカナ、漢字の三種類の使い分けはどうでしょう。同音異義語もやっかいです。敬語法は大人でも難しいですね。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ 一般化の主題 「〇〇とは人間にとって〇〇である」
これから私たちは、わかりやすいように日本語を整備していくべきですね。
【マキ】まず、要約です。
「話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがあるように思います。」「風も通さない饒舌は、聞いているほうも苦しくなり、終わった時には、さて、何を聞いたのかということにもなりかねません。」「余韻とか余情、ふくみ、それらはすべて、「間」のいかし方にかかわっているように思われます。思わせぶりな「間」は、いい余韻にも余情にもならないでしょう。とすると、自然に「間」を必要とするのは、必要とするだけの実質をそなえているもの、ということになるのでしょうか。」
〇ここから「間は大切である」という意見が導かれます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。★ 複数の理由一
「第一の理由は、緩めるところがないと力が発揮できないからだ」そのあと自分の体験例などを具体的に。★ 体験実例
勉強もスポーツも、小休止をいれながらトレーニングすることで実力がつきますね。
●第三段落は「第二の理由は、間を取ることで、注意を引くことができるからだ。」など。クラスでも急にシーンとすると、みんなの注意をひくことができます。オーケストラの演奏も、ピアニッシモがあるから感動がもりあがっていきますね。
●第四段落 まず、「確かに、内容の充実を考えることも大切だ。」と反対意見に理解をしめします。
★ 反対意見への理解
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」という名言があるように「間」を生かして、それによってさらに内容を強化できることを心がけていくことが大切だ。
【ヤマブキ】まず、要約です。
今、父が父でなくなってきている。父の役割というもは家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるというものであった。しかし、こういう父でなくなった父の典型である「友達のような父親」は、上下の関係を意識的に捨ててしまって価値観を押しつけることは絶対にしなくて子供の自主性を重んじようとする。こういう「友達のような父親」は、実は父ではない。父とは子供に文化を教えるものであって、伝えるとはつまり、価値観を押し付けること、と言う事も出来る。
★筆者は厳しい父親像を良しとしていますが、友達のような父親、厳格な父親、両方の良さを考えてみましょう。
●二段落目は導かれる一つ目の意見 意見Aをあげます。★ 複数の意見一
「昔気質の頑固で厳しい父親は良い。」そして自分の体験実例をくわしく。★ 体験実例
このタイプのお父さんは最近では見かけないかもしれません。本の世界、アニメの世界などで考えてもいいですね。たとえば、サザエさんの波平さんです。正座させて説経しているところをよく見ます。けれども、一家のあるじとして信頼されていますね。
●第三段落は、意見Aとは両極の立場の意見Bをあげます。
「しかし、ものわかりのよい友達のような父親。」こちらにも具体的な裏付けを。気軽に相談ができて、子どもの目線でアドバイスをくれるとうれしいですね。
●第四段落 ★ 総合化の主題
まず、意見A,Bの両方に賛同します。
「確かに頑固な父親にもものわかりのよい父親にもそれぞれ良さがある。」
「しかし、」と展開し、名言を引用したあと★ 名言の引用、意見Cです。
「父親が自分自身に自信を持っていることである。」など、高い次元の意見でまとめてみましょう。
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質問はいつでもお寄せください。
よろしくお願いいたします。
きら