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先生大好き! (875字)
佐々木詩 utauta 2025/06/01 08:43:49 49087
「校長先生、来年も小寺先生を担任にしてください!」
五年生の最後の時、私は友達と校長先生に何度もお願いした。五年生のころ小学校で一番お気に入りの先生が担任だった。クラス替えをしたときに、最初は知らない先生で、私は仲の良い友達が一緒だしラッキー、と考えていた。その先生の実家で、チワワを飼っていて、犬の話をして、すごく楽しかった。最初は評判が少し悪かったが、最後はみんなあたりだったね、と口をそろえて言うようになっているほどだった。犬の話で盛り上がるからか、若いから親しくなりやすかったからなのか理由は分からないが、ものすごく楽しい先生だった。いまその先生に会ったら、必ず名前を呼んで、話すようにしている。大好きな先生だから大切にしている。
父が小学生だったときの先生の話を聞いた。小学1年生の先生は、雰囲気も見た目もちびまる子ちゃんの担任の先生みたいな先生だった。いろいろなことを教えてくれたけれど、子どもたちを笑わせてくれるような先生ではなかった。小6の先生は小学校の体育館で、お泊り会などをしてくれてすごく楽しかったそう。私は会ったことがないが、小1の真面目な先生の方が私にはピッタリで、面白い先生と感じたかもしれない。人それぞれだ。
母から祖母が国語の教師をしていた時の話を聞いた。祖母は授業中、教科書に載っている「芥川龍之介」の顔に生徒たちが落書きをしているのを見た。意外とうまくかけていて面白かったので、祖母はその落書きを集めてコピーしてみんなに配った。わたしの教科書には、作者の顔はのっていない。載っていても落書きを怒らずに、おもしろがってくれる先生は少ないだろう。何度聞いても笑えるエピソードだと思う。
楽しい先生もつまらない先生もいる。犬の社会化(外の世界に慣れること)のように、いろいろな人がいるというのを知っておかなくてはならないと思う。楽しい先生というのは信頼できる大人が増えるということだ。先生は私たちが社会に出た時「いろいろな人がいるけれど、怖くないよ」と教える役目をしていると思う。まずは、自分と気の合う人を大事にしていきたい。