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無題 (541字)
ゆうと aetoku 2025/08/26 18:56:00 52451
「刺激的」とは、読んでいて意表をつく展開がつぎつぎあらわれ、脱線しかけるときに創造のエネルギーが生まれることである。直線レールを静かにおとなしく走れば脱線の危険はないが、新しい道はできない。無理なカーヴを大きなスピードで走り抜ければ脱線して、より合理的な近道を発見できる。発見に便利なのは脱線の可能性の大きなルートであり、スピードにともなうスリルが「おもしろい」印象を生む。さっと読んだときは勝手な想像で触発されるが、ていねいに読むとスリルが消えて刺激的でなくなる。すぐれた本は大木のようで、近づきたいと思うのは人情である。しかしその下に立てば草も育たず、手も足も出ず、ただ賛嘆するにとどまる。大木は遠くから仰ぎ見るべきで、早く根もとから離れる必要がある。これはすぐれた指導者についてもいえる。すぐれた影響力のために個性を失い、亜流になる危険がある。すぐれた師匠の門下から偉才傑物が輩出するとは限らないのは、枝の下で伸びるべきものまで伸びないからである。門下という言葉自体感心せず、心ある門弟は門外に立つ勇気がいる。圧倒されそうな影響をもつものには不用意に近づかず、長く付き合いすぎてはいけない。
色々なことに興味を持ち、脱線を恐れないことだ
異論や異端を認める余裕のある社会を作ること