元の記事:9月3週目の「休み宿題」の書き方です。 (2014字)
きら kira 2025/09/12 17:30:23 53121
0 
月曜19時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。さびしくなりますが、あかりちゃん、そこじろうくん、お二人とも今月末で作文は卒業となります。のこり二回ですが、15日はあいにく祭日で「休み宿題」です。時間が取れるようでしたら、ぜひ書いてみてください。
よろしくお願いいたします。
9月3週目の作文の書き方です。
------------------------------------------
【ミズキ】感想文です。自分とは何か、アイデンティティーを確認するとき、「〇〇ではない」「〇〇とはちがう」という方法でやっていると潔癖症になってしまうという文章です。
★ 800字以上
★まず、要約です。
「他者を排除することによってではなく、他者との交錯、他者とのやりとりのただなかで、そのつどじぶんをかたどっていくというやりかた」をするべきだ。「他者の他者としてのじぶんを意識できないとき、ぼくらの自己意識はぐらぐら揺れる。あるいはとても希薄になる。」
アイデンティティーは他者との関りの中で見出そうと述べられています。
★是非の主題 「他者との関係からアイデンティティを確立する方のが良い。」という意見をあげます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。
★ 複数の理由一
「第一の理由は、他人との関係の中でアイデンティティを確立させようとすると自分に自信がつくからである。」そのあと自分の体験例などを具体的に。
★ 体験実例
たとえば、部活動などで仲間と励まし合い、競い合っていくなかで自分の役割が見つかるのはうれしいことです。
●第三段落は「第二の理由は、他人との関係の中でアイデンティティを確立させようとすると自分が成長できるからである。」
勉強もスポーツも良きライバルの存在は大きな意義を持ちます。切磋琢磨して成長させてくれますね。
●第四段落 まず、「確かに、否定的な形でアイデンティティを確立する方が簡単である」と反対意見に理解をしめします。
★ 反対意見への理解
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「『短所をなくすいちばんよい方法は、今ある長所を伸ばすことである。』という名言があるように、他者との関係の中でアイデンティティを確立していく方が前向きで自分の良いところをさらに伸ばしていくことができると思う。」
【ビワ】感想文です。ヨーロッパは個人主義の国、日本は全体主義の国というテーマです。
★800文字
★まず、要約です。「文化ということを、ヨーロッパと日本のそれを比べてみると、最初に思いうかぶのは、次のことである。」「職業、地位、階級等の別なしに、人間は市民としてたがいに対等の存在である。で、各人はそういうものとして自己を把握しているから、個人としてのそのありかたが独立的で、強くたのもしい。そして社会はこういう人たちの寄り合い、約束の場である。」「前述のヨーロッパの長所は、同時に短所をともなっている。つよい市民意識は、非常にしばしば、せまくるしい、自己満足的な、そして利己的なにおいを発散させる。」「現代の日本人が、やがて自立的な個人のありかたという彼らの文化の長所を身につけるときがあるにせよ、この短所までもいっしょに取り入れるのではつまらない。」
個人主義を取り入れる際には、短所まで真似する必要はないと述べられています。
●二段落目は導かれる一つ目の意見 意見Aをあげます。
★ 複数の意見一
「個人主義の長所であるように、個人がしっかり自立していることは大切だ。」
★ 体験実例
たとえば、サッカーや野球では、それぞれの選手が自分のポジションを極めているから最高のチームになりますね。オーケストラも然り。自分の演奏に責任を持つから抜群の演奏になります。
●第三段落は、意見Aとは両極の立場の意見Bをあげます。
「しかし、全体主義のように、お互いに助け合いもよいものだ。」
困ったときはお互い様という言葉があります。学校のクラスの活動などでは、得意な人が苦手な人を助けるといったことで問題をクリアしていくことができます。
●第四段落 ★ 総合化の主題
まず、意見A,Bの両方に賛同します。
「確かに、個人が自立してることも、お互いに助け合う関係もどちらも大切だ。」
「しかし、」と展開し、名言を引用したあと★ 名言の引用、意見Cです。
「しかし、いちばん大切なことは、『自国に対する賞賛が他国に対する軽蔑によって支えられているのであってはならない。』という名言もあるように、両方の良さを合体させた、新しい社会を考えていきたい。」
----------------------------------------------------
質問はいつでもどうぞ。
きら