２学期最後の課題です。今月末には10月からの新しい課題が届く予定です。

【ピラカンサ「高齢化社会」】
（内容）高齢化現象というのは日本社会が成し遂げた素晴らしい大成果だ。寿命が大きく延びたことは生活水準の向上を物語っている。しかし、高齢者の扶養や医療・年金など社会保障負担が若年世代の重荷となるという声も多い。いまの高齢者世代というのは、自分たちの貢献によってつくりあげた高い生産性の成果を後の世代を通じて受け取っていると考えることもできる。
＊ 「人生100年時代」といわれる現代では、高齢化を生かしてどのようにしてよい社会を作っていくかという「発想」は大いに期待されています。若年世代の負担についても、税制や社会保障など大幅に見直す必要もありますね。【高齢化社会のプラス面を生かしていくべき】★当為の主題★方法一・二　を考えてみましょう。

【ビワ「文化ということを」】
（内容）ヨーロッパの市民意識の堅固という長所は同時に短所をともない、強い市民意識は、せまくるしい、自己満足的な、そして利己的なにおいを発散させる。現代の日本人が、やがて自立的な個人のありかたという彼らの文化の長所を身につけるときがあるにせよ、この短所までもいっしょに取り入れるのではつまらない。人格の確立ということは、他人の模型を追うのでなく、現代日本人が、現在における自分自身の生活の基盤から、自力をもって追求していかねばならない。
★意見Ａ「個人の自立」★意見Ｂ「「相互の助け合い」をふまえて★総合化の主題（さらに次元の高い★意見Ｃで結ぶ）

＊　ヨーロッパは個人の意見が確立していて、自国の政治や文化について学生どうしの意見交換も活発だそうですが、日本人留学生は、世界の中の日本の立場や文化を話すことに慣れていないため戸惑うことも多いそうです。一方、ヨーロッパでお財布を落としたらまず戻ってこない（自己責任）と聞きますが、日本では現金が残ったまま持ち主に戻ることが多い（相互の助け合い）ですね。★総合化の主題　は、単なる模倣でなく「現在における自分自身の生活の基盤から、自力をもって追求」を念頭に置いて、考えてみましょう。