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10月2週の作文の書き方です (2165字)
きら kira 2025/10/08 17:36:00 54152
月曜20時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。少し早めになりますが、2週目の「作文の書き方」をお送りします。(2週目13日は祭日で「休み宿題」です。)
また、私事で恐縮ですが、9日から三日間ほど入院加療いたしますので、その間にアップロードいただく作文の講評は12日以降になります。悪しからずご了承ください。
小学生のみなさんの作文の新しい項目の結びの工夫ですが、感想文のときはなくてもかまいません。
中学生のみなさんの、体験実例に加えていくデータや昔話の実例は、できれば三段落目にもってくるとバランスがいいです。意見を挙げる順番を工夫してみてくださいね。
10月2週の作文の書き方です。
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【ムベ】感想文です。
★ 1000字以上
要約は「せみ」の例を省くと、スマートにまとまりそうです。「子供の世界は「ふしぎ」に満ちている。小さい子供は「なぜ」を連発して、大人にしかられたりする。」「子供の「ふしぎ」に対して、大人は時に簡単に答えられるけれど、一緒になって「ふしぎだな。」とやっていると、自分の生活がそれまでより豊かになったり、面白くなったりする。」「現象を説明するための話は、なるべく人間の内的世界をかかわらせない方が、正確になることに人間がだんだん気がつきはじめた。そして、その傾向の最たるものとして、自然科学が生まれてくる。「ふしぎ」な現象を説明するとき、その現象を人間から切り離したものとして観察し、そこに話を作る。」
★是非の主題 「自然科学が万能になってきても、不思議に思う気持ちを持つことは大切だ」と意見をあげます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。
★ 複数の理由一
「第一の理由は、不思議に思うことによって、さまざまな新しい発見があるからだ。」そのあと自分の体験例などを具体的に。
◎ 体験実例
自分の身近なことで「はてな」「どうしてだろう」と思ったことから発見したことを書いてみましょう。また、リンゴが落ちるのを見て引力を発見したように偉大な科学者もそうですね。
●第三段落は「第二の理由は、不思議に思う気持ちがないと毎日の生活が楽しくないからだ。」
★データ実例・長文実例 数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習です。
(例)データを入れる例「『日本の年間海外旅行者数は1500万人を突破。』というデータがある。これを見ても、人は海外に変化を求めて、不思議を探しに出かけて楽しんでいると言えるだろう。」
●第四段落 まず、「確かに、不思議に思うだけでは成長しない。」と反対意見に理解をしめします。
★ 反対意見への理解
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「『存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。』という言葉があるように、不思議に思う気持ちを抱き、その不思議を解明しようとすることは必ずプラスになるはずだ。」
【ユーカリ】感想文です。「情報」「知識」「知恵」の三つを考える文章になっています。
★1000文字
〇まず、要約です。
世の中にはたくさんの「知識」や「情報」を持っている人と、人生の中で見出した豊かな「知恵」を持っている人がいる。人間として魅力がある人はむろん「知恵」を持っている人である。しかし、現代では多くの人のマニュアル化が目立っている。目の前の現実を見て考えるという自分の能力と自由を忘れているのである。今の教育でも、知恵を育てるようなゆとりが必要だ。
●二段落目は導かれる一つ目の意見 意見Aをあげます。
★ 複数の意見一
「確かに、今の時代、情報や知識を的確につかみとる力は必要だ。」
◎ 体験実例
学問も日々進歩しているから、新しいものを吸収することが大切です。また、生活にはたくさんの情報が流れているので、意識してとらえていかないと、流行に後れたり、友達の話についていけなくなったりしますね。
●第三段落は、意見Aとは両極の立場の意見Bをあげます。
「しかし、知恵を持つことも大切だ。」
★昔話実例 社会実例を昔話や童話の引用として書いていく練習です。
(例)「姥捨て山」という昔話では、年老いた親の持っていた知恵が、戦を防ぐことになり、年寄りを大切にするようになったと語られている。
このように、昔話には知恵があふれています。
●第四段落 ★ 総合化の主題
まず、意見A,Bの両方に賛同します。
「確かに、知識や情報を更新していくことも、知恵を蓄えていくことも大切だ。」
「しかし、」と展開し、名言を引用したあと★ 名言の引用、意見Cです。
「しかし、いちばん大切なことは、『知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。』という名言もあるように、自分の探求を続けていく熱意を持ち続けることがいちばん大切である。」
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よろしくお願いいたします。
きら