三学期まとめの課題は長文が難解に見えますが、主題はこれまで学習してきた内容と似通っているのでで、豊富な実例を用いて意見を述べてください。

◎ユーカリ「外国人に日本語を」
（要約）日本語の否定は「質問」の文型あるいは質問者の意向に向けられていますが、英語の否定は質問を受ける側の、現実の行為の有無に向けられています。英語では「事実を事実としてはっきりと否定することが、相手の尊重にもつながるわけだが、日本語の返答では、否定が「質問」の方に向けられているために、相手の考え方や感じの批判にまで及ばないとも限らず、「いいえ」は自然に控えめになる。
★意見A「欧米人のように「いいえ」をはっきり言うことは大切だ
★意見B「しかし、日本人が相手の気持ちを配慮する奥ゆかしさは大切にすべきだ。」＊「竹取物語」★昔話実例　など

◎プラタナス「人間以外の動物は」
（要約）事実は、「現実世界」というのは、かなりの程度まで、その言語使用者の集団の言語習慣の上に無意識に築かれていて、同一の世界ではないのである。文化を人間が集団として恣恣意的に創り出した記号体系として捉えるならば、各文化間の相違が現われてくるのは当然であるが、文化の行なう秩序化（＝分類）からはみ出してくる部分をそのままにしておくことは、秩序の破壊につながってくるため、消極的には「見えないもの」（インビジブル）として、積極的には禁忌（タブー）として抑圧する必要があるのである。
＊長文から「人間は文化を通して世界を見ている。」と知ると人間の視野の狭さがわかったので、例「自分の狭い世界を基準として他の文化を忌避するべきではない。」★当為の主題