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鳥の村


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見て知り (977字)  かれん kikaren 2026/06/14 09:56:13 63532

知識にとらわれずに物事をありのままに見ることが大切だと思う。
 一つ目の理由は、思い込みは現実を歪めるからだ。クラスに、いつも授業中に騒いで先生に怒られている〇〇さんという生徒がいた。それ以来、自分の中で「〇〇さんはうるさくて落ち着きのないやつだ」という印象が固まっていた。ある日の昼休み、図書室で〇〇さんが一人で静かに本を読んでいるのを見かけた。しかし自分は「どうせすぐ飽きてうるさくするのだろ」と思い、特に気にもとめなかった。後日、国語の授業でその本について〇〇さんが発表した。内容は驚くほど深く、先生が「よく読み込んでいる」と褒めていた。そのとき初めて、自分が〇〇さんのことを表面しか見ていないことに気づいた。たった一つの出来事で「うるさい人」という知識があった私は、〇〇さんの別の一面、自分の中では、「うるさくて、落ち着きのない人」と勝手に思ってしまって違う一面をみようとしていなかったのだ。
 二つ目の理由は、自分自身の思い込みに気づけるからだ。クラスの話し合いで、自分はいつも黙っている側だった。小学生のころ発言して恥をかいた経験から、「どうせ自分の意見なんて大したことない」という気持ちが居座るようになり、それがいつしか疑いようのない正解になっていた。ある日、班の話し合いで誰も口を開かず沈黙が続いた。気まずくなっておそるおそる自分の考えを言ってみると、「それいいじゃん」とメンバーが乗ってきて、話し合いがそこから動き出した。その日初めて気づいた。意見を言える力がなかったのではなく、ずっと最初から諦めていただけだったのだと。過去の失敗から作り上げた思い込みが、本当の自分を見えなくさせていたのだ。このことから、知識や経験は便利な反面、それが「正解」になってしまうと、自分自身の本当の姿さえ見えなくなることがわかる。ありのままの自分を見ようとする習慣を持つことで、思い込みというフィルターみたいなものに気づき、それを外すことができる。知識を疑う目を持ち続けることが、自分の可能性を広げることにつながるのだ。
確かに知識があった方が、物事を素早く判断したり、過去の経験を活かして失敗を避けたりできる場合もある。しかし、その知識がいつの間にか「絶対の正解」として固まってしまうと、目の前の現実や人の変化、自分自身の可能性を見えなくさせてしまうのだ。





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