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6.1 (588字)
ゆうと aetoku 2026/07/14 19:10:19 64745
美とは、自然の造化による創造物の性質であり、本質的にそなわっている性質である。美は、自然が存在して造化を続ける限り、人間に関係なく持続し続ける性質である。 東洋的な考えかたでは、自然美を手本とし、西洋的な意図では、自然美を補いあるいは自然美を超越する造型美を得ようとして、造型活動が営まれてきた。しかし人間の造型の美しさは、自然美の前では多くは低い次元の美であった。 自然の美の本質は、美醜の対立を超越したところにある。しかるに人間の造型美は、人間の意識や欲望や煩悩の規制をどうしても受けざるを得ない。それらはいずれも醜の対立概念としての美にとどまって、自然美の超越性にまで到達することが困難なのである。 近代に始まった美術は、才能と個性への賛美によって貫かれてきた。美の基準は個性におかれ、醜と対立する美という範囲内でしか考えられなくなり、自ら美の次元を低い段階に限定する状態となったのであった。私たちは自然がもともと持つ美というものに、もっと目を向けていくべきである。そのために考えられる方法は二つある
第一の方法としては、自然とふれあう機会を積極的にもつことだ。
第二の方法としては、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである。
確かに、美を追求する芸術家の業績も価値のあるものである。しかし、私たちは自然の中に本質的にそなわった美をもっと観賞するべきである。