| 心の豊かさ | 
| アジサイ | の | 滝 | の広場 | 
| りさ | / | あいす | 中3 | 
| 世の中は金、金、金。金さえあればどんな事にでも乗り越えていける、この | 
| 考え方は人間として最低の考えだ。こう言いきっている私も、お金は大好きな | 
| のだが・・。しかし、人間が最も大切にすべきもの、これは自信をもって断言 | 
| できる。それは、心だ。一言で心と言ってもいろいろな受け取り方があるが、 | 
| もとをたどれば人間の心はもっとも清く、繊細で、美しいものだった。いつか | 
| らか、お金の価値が人間の心より勝るようになってしまったのだ。では、元来 | 
| の美しい心に戻るためにはどうすればよいのだろうか? | 
| そのためには、お金には換算できない価値を素直に受け取れるようにしなけ | 
| ればならない。現在、お金なしでは欲しいもの、美しいものが手に入らないと | 
| 考えられているが、それは大きな間違いだ。どんなゲームよりも、どんな洋服 | 
| よりも心を満たしてくれるものはたくさんある。それは人それぞれ価値観が異 | 
| なるため、感じ方も異なるが私の場合だと、夕日のなかにそびえたつ富士山や | 
| 、きれいな花が咲いている野原が代表的だ。それらを見るたびに心に安らぎを | 
| 覚える。初日の出も同じだ。人間はもともと自然から学ぶことが多かった。自 | 
| 然の素晴らしさもよく知っていった。その延長線として初日の出もあげられる | 
| 。金社会になってしまった現在でも、人間は自然の素晴らしさをすべてわすれ | 
| てはいないのだ。一年に一回たくさんの人々が初日の出を見に行くことから、 | 
| そのことは証明できるだろう・・。これからは、初日の出と同じように、心を | 
| 満たしてくれる暖かく、雄大な自然を、自分自身で見つけ出すことが大切であ | 
| ろう。 | 
| 第2の方法として、お金中心の社会を変えることが必要だ。日本の平均小遣 | 
| い料は他国に比べると非常に多い。アメリカなどでは、子供はバイトをして小 | 
| 遣いを稼ぐものだと考えている。しかし、日本ではバイトを禁じる学校が多い | 
| ことからもいえるように、子供はバイトでお小遣いを稼ぐという考えはあまり | 
| ひろまっていない。ゆえに、日本の子供の平均小遣い料が他国に比べて非常に | 
| 高いのだ。もっと、子供を社会に自立させ、親離れをすることも必要なのでは | 
| ないだろうか。このことにより、子供も親の金ばかり頼れなくなり、お金を消 | 
| 費するだけの遊びよりも、もっと楽しい、安上がりな遊びもつくることができ | 
| るようになる。また、精神も鍛えられる。 | 
| 確かに、人間が快適に暮らすためには、食べ物も、被服も必要だ。それらを | 
| 手にいれるためには、お金が必ず必要になってくる。しかし、それらは最低限 | 
| のものだ。現在子供は外で遊ぶよりも、家のなかでゲームをして遊ぶという習 | 
| 慣がついてきてしまっている。マスコミは、これらを子供の体力低下として社 | 
| 会問題にしているが、お金の使わない遊び方 | 
| を子供どうしで発見できない、創造力の欠けた子供が増えたからということ | 
| もいえる。創造力を養うためには、やはり、大きな心が大切なのだ。「人は食 | 
| べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」という言葉があ | 
| るように、お金は生きるための手段であって、心を豊かにする手段ではない。 | 
| まず、お金ばかりに頼ってしまっている心を改革することが大切だ。 |