| 目だだないごみ箱 |
| イチゴ | の | 泉 | の広場 |
| むむら | / | あめお | 小5 |
| べつにすてきなものじゃないし、大したものでもない。何でもないものにす |
| ぎないが、どんなときにもなくてはかなわぬものとして子どものころからつね |
| に身のまわりに、かならず手のとどくと |
| ころにあって、とても親しい。ひとが人生で、そんなにも長く身近に付きあう |
| 家具はほかにないといっていいかもしれない。そうではあっても、だれにもと |
| くに大切にされているというのでもない |
| 。くずかごはいつもそこにあってそこに見えているのに、だれも見ていない。 |
| くらしにめりはりをつけるのは、何が必要かではない。何が不必要なのかとい |
| う発見なのだ。部屋におおきなくずかごを1つ、こころのひろい友人として置 |
| 僕がこのお話を読んで一番感心したのは時代がまったく正反対に変わってき |
| てるということです。 |
| 昔は物が無かったので |
| 「俺の家には自動車だって、パソコンだって何だってあるんだゼ!」 |
| と、友達が言っていたら |
| 「うらやましいなあぁ・・」 |
| といってしまいますが、今は |
| 「俺の家にはテレビだって辞典だって電話だってあるんだゼ。」 |
| と自慢しても、友達は、 |
| 「それがどうしたの?」 |
| という感じで聞き流されてしまいます。逆に昔みたいに何も無いと、例えば |
| 、 |
| 「俺の家には自動車がないんだぜ。」 |
| と自慢したら |
| 「良いな」 |
| とうらやましがられますが、僕はなぜかわかりません。 |