| ヒト |
| アジサイ | の | 池 | の広場 |
| ラッキー7 | / | せあ | 中1 |
| 大型哺乳類は、限られた環境下においてのみ繁栄しうる。クジラはもはや陸 |
| 上で生 |
| 活することはできないし、ライオンやトラは比較的大きな草食獣が手に入らな |
| これに対して、サルの仲間は、そういった身体上の特徴を持っていない。さ |
| らにまた、生まれつきの行動の仕組みが比較的少なく、加えて雑食性でもある |
| ところから、様々な環境に適応しうる。 |
| したがって、サルの仲間では、経験に基づいて外界についての知識を身に付 |
| けることが、個体の生存にとっても、また種の維持にとってもそれだけ重要に |
| なってくる。 |
| チンパンジーの子供とヒトの子供とを |
| 双生児のように育ててみると、初めの数か月間は、むしろヒトの子供の方が知 |
| 的にも劣っているという印象を与えるほどなのである。 |
| こうして集積された知識がなければ、ヒトはいかにも無力な動物なのである |
| 。 |
| ここでの学習とは、単に学校などでする学習というだけの意味ではなく、様 |
| 々な経験に基づいて外界についての知識を獲得することとほぼ同義である。 |