| 競争相手 | 
| アジサイ | の | 空 | の広場 | 
| 智之 | / | すら | 高3 | 
| 現代の社会では競争を無くそうとしている人が増えてきている。しかしそれ | 
| は問題であると思う。 | 
| なぜ競争は良くないという人が増えてきているのか。おそらく、最近の人達 | 
| には男女平等、差別を無くそうという運動が増えてきているという感覚がある | 
| 。そのために競争をすると必ず勝者と敗者が生まれ、敗者は勝者の下という傾 | 
| 向が強い。 | 
| それでは、競争を平等に行えないだろうか。恐らくそれは無理な話だろう。 | 
| なぜなら競争とは、それ自体が勝者と敗者を決める方法であり、それを平等に | 
| 行なうというのは矛盾が生じるのだ。それでは競争そのものを無くすのはどう | 
| だろうか。 | 
| 確かに競争を無くせば平等にはなるが、今の日本は競争によって成り立って | 
| いるのだから不可能である。例えば、人は一人では成長しない。仮に成長した | 
| としてもその成長スピードは極めて遅いといえる。そこに、人がもう一人いる | 
| と、自然と助け合ったり競争したりしてお互いが成長していく。現代の企業が | 
| 成長していける秘訣は競争相手がいるからだと思う。日本とアメリカなどの合 | 
| 同で行われていた人ゲノム計画。ライバルの民間会社が出てきたお陰で恐らく | 
| 解析スピードは上がったはずである。 | 
| 競争相手がいなくても世界は成長していくはずだが、競争相手がいる方が必 | 
| ず成長スピードは上がるだろう。私は競争相手がいた方がいい。 |