| ものの多面性 | 
| アジサイ | の | 道 | の広場 | 
| ○○○○ | / | うい | 高1 | 
| アニメは近年子育て補助材としての役割を担ってきた。近年悪役と主人公た | 
| ちの心の距離はちぢまらない、相手に何が不足で、どうすれば歩み寄れて争わ | 
| ずに済むのか、問題を根っこから解決しようとするようなアニメはなくなって | 
| きた。そのようなアニメを見ることによって、子供たちにも影響が出始めてい | 
| る。日本では、揉め事を「相手よりも強い力」や「他人の力」で、解決してす | 
| ますアニメが多いが、もし、誰かにひどい目にあわせられている子供がいると | 
| しても彼のもとに正義のヒーローはやってこない。ではどうすればいいのか。 | 
| 我々はもっと物事を多面的に考えるべきではないか。この世の中には二つに | 
| しか見えないというものはない。物事には幾つもの見方が必ず存在しているの | 
| だ。 | 
| そのためにはより多くの現実に直面するべきだ。アニメのような仮想現実で | 
| は正と悪のようにきっぱり二つに分かれ、それ以外の観念は存在しないが、現 | 
| 実は違う。戦争を善悪で判断できるのかというのはもっとも良い例だろう。戦 | 
| 争にはさまざまな言い分、考えがあり、そこには善悪という見方だけでは判断 | 
| しきれないものがある。 | 
| だが確かに世の中にはさまざまな見方があるが、あえて一面的な見方をする | 
| ことで行動力を増すことも時には考えなくてはならないと思う。つまり、相手 | 
| の意見や誤った情報に惑わされず、自分の信念を信じて生きることも大切なの | 
| である。 |