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くッくッくッ |
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の広場
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加恵 |
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られ |
小4 |
かしらは、笑いが腹の中からこみあげてくるのが、とまりませんでした。じぶんが通ると、人々はそら変なやつが来たといわんばかりに、窓をしめたり、 |
| すだれをおろしたりしました。これはちょうど、垢まみれの汚い着物を、きゅうに晴れ着にきせかえられたように、奇妙なぐあいでありました。 |
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私の友達がこの前、男の子にボールを投げられて泣いてしまったとき、みんなで、いっしょうけんめい |
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「だいじょうぶ。」 |
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とかいってあげたのにひねくれてみんなをおしだすようにしたりされてしまいました。でも私も泣いているときになにかをいわれると、やはりひねくれて |
| しまいます。 |
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そのぎゃくにほめられると、とてもうれしくなり |
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「もうすこし。」 |
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というようになります。 |
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そういうふうにかしらがこどものときにいじめられていたから、おとなになってひねくれてしまっていたのに、この少年が声をかけてくれて、垢まみれの |
| 汚い着物を、きゅうに晴れ着にきせかえられたようになったのです。 |
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かしらにとっては、その少年がいなければずっとひねくれたままだったのだと思います。 |
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