| 長所と短所 |
| イチゴ | の | 道 | の広場 |
| くみこ | / | さく | 高1 |
| 長所と短所 |
| 磯野久美子 |
| 人にはそれぞれ長所と短所がある。それは、自分で思うものと、他人から指 |
| 摘されるものの二つに分けられる。自分で思ったものは当たっていることが多 |
| いが、人から言われたものは必ずしも当たっているとは限らない。例えば、私 |
| が仲のいいグループは、学校の中で、「たまっていると怖い」と言われること |
| がある。しかし私はそんなつもりもないし、仲間と話していて怖いと思うこと |
| もない。人のこのような意見はどのように受け止めるべきなのか。 |
| 例えば、先ほどの人から言われることは、短所と言うほどのことでもないが |
| 、良いことでは絶対ない。私が「そうなのかなあ、いやだなあ」と思っている |
| と、必ずしもそういうわけでもないらしく、「昔は怖いと思っていたけれど、 |
| 話してみると全然違うねー。」などと言われたりする。これは人が私をよく知 |
| らずに外見や先入観だけで勝手にイメージを作り上げてしまったもので、この |
| ような意見は、自分に関する事でも、人に関する事でも、あてにしない方がよ |
| い。 |
| しかし、そのような自分の悪いイメージを、逆に言いイメージに変えてしま |
| うこともできる。例えば、やくざにぴったりそうな怖い顔の人は、当然怖いと |
| 思われがちだが、なぜかそのような顔の人が小さい子に向かってベロベロバー |
| などとしているところを見ると、普通の人よりももっといい人そうに見えるも |
| のだ。このように、イメージをいい意味で裏切って短所を長所に変えてしまう |
| ことも、受け止め方の一つである。 |
| 長所や短所というものは、本来自分、あるいは自分に最も近く、自分を理解 |
| してくれる人にしか分からないものであって、会って何ヶ月もしない人や、ろ |
| くに話もせずにイメージを作り上げてしまう人から指摘されるべき事ではない |
| 。「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人である。」という言 |
| 葉があるが、私はその中でも何十年も住んだ人にしかその家の批評はできない |
| と思う。建築家が言ってくる意見は、良い部分は喜んで受け止め、良くない部 |
| 分は受けながしておけばいいのだ。 |
| (教室のデータベースに入っていなかったので、再度送信しました。なね) |