| Artificial World, Artificial Word |
| イチゴ | の | 滝 | の広場 |
| ペー吉 | / | うき | 中3 |
| 私達は、物事をある固定された視点から見る。しかし、認識が有限で一面的 |
| だと、ものの真相はよく見えない。このような認識を、別の視点に立つことに |
| より、別の展望を開こうとする努力をレトリックという。レトリック感覚は発 |
| 見的な認識には欠くことが出来ない上に、人をよく理解するためにも必要であ |
| る。 |
| 言葉をのべる上で聞き手の注意をひきつける方法は、多面的な事だという。 |
| たとえば、「雨は濡れるから嫌だ」という認識が私達の中にある。ところが、 |
| 「雨は好きだ。辛いことを流してくれるから」と表現すると、聞き手は「おっ |
| 」と思う。最初の「雨は好きだ」の一言で、なぜこいつはあんなものが好きな |
| んだろうと、興味をひかれる。そして、次の一文で、なるほど、そういう考え |
| 方もあるかと感心する。選挙の候補者が、「日本の政治を良くするには、まず |
| ネジの巻き方を変えねばならない!」と力説していたら、誰でもそれが何故か |
| 気になるだろう。お前の頭のネジでも巻きなおしてろ、と言いたくなるかもし |
| れないが。多面的な視点から見ることは、このように新たな発見につながるた |
| めに、文学の世界ではよく使われている。ちょいとひねった表現は、うけるも |
| のである。 |
| 最近学校や会社などの社会で問題となっているのが、マニュアル人間の量産 |
| である。文字通り、マニュアルに書かれているような考え方や応答しかできな |
| い人間が増えている、即ち人間の認識がパターン化しているという現象だ。全 |
| 員が全員一面的な、それもまったく同じ方向からの視点から見ては、新しい発 |
| 見もなにもあったものではない。我々の社会は、ロボット化する一方である。 |
| 現代の社会に必要とされているのは多面的な認識であり、多面的な思考であ |
| る。新たな発見をすることにより、新たな一歩を踏み出す事が出来る。さまざ |
| まな角度から物事をみて、なおかつ自分を見失わない。そんな人間として生き |
| ていくことが、迫っている次の世紀を良いものとするために、必要なのではな |
| いか。 |
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| 最後の文章を見てニヤリとした人、 |
| ミスチルを知っているね? |
| 意味がわからない人、ミスチルの |
| イノセントワールドを聞こう(ぉぃ) |