| 知価革命 | 
| イチゴ | の | 丘 | の広場 | 
| 美穂 | / | あたし | 高3 | 
| 産業革命以来、技術革新は、内燃機関も電気技術も化学工業もそれが増大さ | 
| せようとして物財生産はみな、数値化が可能なものだった。しかし、いま進ん | 
| でいる技術革新が増加させようとしている「知価」創造は、現実的にも理論的 | 
| にも数値化不可能な性格のものである。「知価」の値打ちの形成原理は、工業 | 
| 社会的ではないし、そんな知価に対して欲求を募らせ、惜しみなく対価を支払 | 
| う精神も、工業社会的合理精神とは異質のものである。 | 
| 戦後日本はとにかく量的増大を求める社会であり、食物も「多い方がいい。 | 
| 」服も「着ることができればいい。」など量やコストを中心にされていた。し | 
| かし、今は量より質の社会になろうとしている。「少なくてもおいしいものを | 
| 。」「デザインの良いものを。」など、自分のセンスや好みを重視する社会へ | 
| と変わろうとしているのだ。私の父さんも、「子供のころは飯が食えれば良か | 
| ったが、今はうまい物がいい。」などとよく言っている。 | 
| 確かに量の多い物や安い物にはまだ引かれる面もあるが、それ以上に少しの | 
| 努力で自分を個性的に表現できたり、満足がいくのならばそちらの方が良い。 | 
| 問題とは、そこにあるものではなく、自分が作る物である。と言うように、こ | 
| れからはプラン通りに行うのではなく、自らプランを作り変えて行くべきであ | 
| る。 |