| 正直な人 |
| イチゴ | の | 池 | の広場 |
| TERU | / | ふり | 中1 |
| 見テ知リソ知リテナ見ソ 見てから知るべきである、知ったのちに見ようと |
| しない方がいい、という意味でしょうが、実はもっと深い意味があるような気 |
| がする。つまり、我々は「知る」ということをとても大事なこととして考えて |
| います。しかし、ものごとを判断したり、それを味わったりする時には、その |
| 予備知識や固定観念がかえって邪魔になることがある。だから、まず見ること |
| 、それに触れること、体験すること、そしてそこから得る直感を大事にするこ |
| と、それが大切なのだ。 |
| わたしが六年生の時、図工の時間に絵を画いた。出来上がった作品は、クラ |
| スに飾る。わたしは早く出来上がったので、みんなの作品を見ていた。阻止た |
| ら色合いが良くなく、がたがたした感じの絵があった。 |
| 「何だこれ?!誰が書いたか知らんけど言っちゃ悪いけど下手だな…」 |
| と思った。そして誰が書いたのかと知りたくなり調べてみた。 |
| 「あのさー。あの絵画いたの誰か知ってる?」 |
| わたしは、友達に聞き回った。 |
| 「この絵?確かね…OOさんだったと思うよ。」 |
| それを聞いてびっくりした。その名前は、学年で一番絵のうまいといわれて |
| いる人だった!! |
| 「うそー!やっぱり?うまいわけだ!!」 |
| とごまかしていた。でもその人が書いたと思いながら見ているとうまく見え |
| てきたのだ。これは、何も絵に限ったことではない。ピアノ、作文、本・…な |
| どといろんな物が浮かんでくる。 |
| 私は、正直の人になりたいなといつも思っている。しかしこのようにいえな |
| いのだ。だから正直に自分の考えをちゃんと言えるような人になりたいなと思 |
| う。 |