| 不思議な祖父 | 
| アジサイ | の | 泉 | の広場 | 
| ミッキー | / | けく | 小5 | 
| 自転車はインドでは貴重品であり、日常生活の重要な道具だがら、そういう | 
| 店はどこでもはやっていた。 | 
| 靴でも自転車でもタクシーでもバスでも、インドでは実際徹底的に修理し再 | 
| 生して、とこよんまで使いきるらしかった。 | 
| 限りある地球上のの資源を、一方は富にまかせて不必要い浪費し、一方はど | 
| んなものでもとことんまで使い切ろうとする。 | 
| 私は、この長文を読んで | 
| 「家は、半分半分だな~。」 | 
| と思った。なぜって、祖父は、日本の人(私達も、日本人だが。)のように | 
| 、物をすぐに買いかえてしまうけれど、私たち(母・祖母)は、インド人のよ | 
| うに物を大切にするからだ。たとえば、私の場合、洋服は、またいとこの「す | 
| なおちゃん」にあげるし、おもちゃも、「すなおちゃん」だ。本も…。あげら | 
| れるものなら、すべてあげている。(でも、たまに、あげたくないものもあっ | 
| た。)男女混合で使えるものならば、となりに住んでいるいとこにあげている | 
| 。 | 
| でも、ひとつ不思議なことがある。祖父だ。なぜ、同じ家族なのにこんなに | 
| も違うのか。しかも、昔の人だというのに…。私が小さい頃からそうだった。 | 
| 食事の時、私がご飯つぶを残していると、祖母は、必ずこう言った。 | 
| 「美紀、ご飯つぶを残しては、いけませんよ。」 | 
| と。でも、祖父は、言わなかった。そして、現在。必ず、何かしら残してい | 
| る。不思議でたまらない。あっ、思い出した。そういえば、祖父は、食事中こ | 
| ういう話をしていた。 | 
| 「美紀、おじいちゃんが、子供の頃は、おいなりさえ出れば(食事に)ごち | 
| そうだったんだよ。ほら、今は、こんなにごちそうがあるだろう。残さず食べ | 
| るんだよ…。」 | 
| ならなぜ残すの…。なんでぇ~~~~~~~~。私はまるで、「残す」の山 | 
| の中で、そうなんしてしまったようです。でも、祖父にも、「物を大切にする | 
| 」という、やさしい心があるということが、あの言葉からわかりました。そし | 
| て、そのわずかな心が、いつまでも消えないでいてほしいと思います。 |