| これは夏目漱石の作文です | 
| アジサイ | の | 谷 | の広場 | 
| たこ星人 | / | こむ | 中2 | 
| われわれは「知る」ということをとても大事なこととして考えています。しかし | 
| 、物事を判断したり、それを味わったりする時には、その予備知識や固定観念 | 
| がかえって邪魔になることがある。だから、まず見ること、それに触れること | 
| 、体験すること、そしてそこから得る直感を大事にすること、それが大切なの | 
| だ、といっているのではないでしょうか。 | 
| では、われわれは知る必要がないのか、というふうに問われそうですが、こ | 
| れもまた違います。そのへんが非常に微妙だ。 | 
| 数学の連立方程式を誰にも教わらず、教科書も使わず解く、というのはヒジ | 
| ョーに難しく、効率が悪い。こういう、先入観関係なくものは教科書を見るな | 
| り、人に聞いたりしたほうが、効率が良い。 | 
| さて、ここで「この作文を書いたのは夏目漱石だ。」と聞いたらこの作文は | 
| 皆の目に光って見えるだろう。(な訳ないし、もちろん嘘だが・・・) | 
| 「何でも鑑定団」という番組がある。それである茶碗に「千利久・作」とか | 
| いてあったら皆は「これは高そうだ。」と思う。しかし鑑定団の方々は名前よ | 
| りその茶碗の質を見て鑑定する。 | 
| 「病は気から」ということわざがある。それは「人は先入観にとらわれて判 | 
| 断する。」ということを言っている。今、何ともないのに医者に「君はガンだ | 
| 。」といわれたとたんにホントにガンになっていく。 | 
| この作文を書いたのは、夏目漱石だという先入観にとらわれず、この作文を | 
| じっくり読んでみましょう。 |