| 大切な「間」 |
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| 大切な「間」 矢崎陽一 |
| この文章のように、話すときに、「間」は大切である。しかし「間」というの |
| は話す時だけではなく、日常のことや、風景、文化にも「間」は欠かせない物 |
| であると気づいた。 |
| その「間」が日本の文化にもとても大切にされている。 |
| その一つに、京都にある竜安寺の石庭があげられる。その石庭にはいくつか |
| の石があり、その石と石の「間」には、何か深い意味を物語っている。僕は去 |
| 年の夏休みに京都を訪れたが、その庭を見ているだけで何か落ち着くものがあ |
| った。その落ち着きと、不思議な魅力はこの石と石の「間」から来ているので |
| はないか。 |
| 「活け花」というのも「間」が大切にされている日本の文化の一つではない |
| か。 |
| アメリカの花や花壇というのは色鮮やかできれいだが、違う視点から見てみ |
| ると、少し言い過ぎかもしれないが、ただたくさん花が植えてあるという感じ |
| である。しかし、日本の「活け花」というのは、上品であり、アメリカのアー |
| トフラワーと比べ、「間」があり大変バランスがとれていると思う。 |
| このように、話す時だけではなく、日本の文化にも、「間」というのは大変 |
| 重要であることがわかる。 |
| しかし、現代の日本人は、「間」の大切さを忘れかけている気がする。 |
| 相手のことも考えずにただべらべら喋る人のように、相手に対する思いやり |
| がない人が増えているように思う。今一度、日本の文化のいいところを振り返 |
| ってみて欲しいと思う。 |
| 「雄弁は銀、沈黙は金」ということわざのように、日本人は本来沈黙のほう |
| を好む。 |
| 日本の文化を大切にしながら、人とのコミュニケーションの力をつけていき |
| たい。 |