| 家庭訪問の思いで |
| アジサイ | の | 村 | の広場 |
| 玲子 | / | あたゆ | 小6 |
| 昨晩母が苦労して片付けていたためかなり、賢そうな子の部屋になっていた |
| 。どこから見ても異質なこの部屋に…。明らかに急に片付けたとバレる気がす |
| る。引き出しの中は、昨晩までの部屋のミニチュア版のようだ。先生が来る時 |
| 間が近づくにつれて、私は憂鬱になっていった。どうしてつまらない情報交換 |
| のために、畳まで変える必要があるのだろうか。やがて先生は、やって来た。 |
| 時々二人の笑い声が聞こえる。私の話なのにどうして笑うのか気になる所であ |
| る。話は終わったらしく、先生と母が部屋に入って来た。先生は、「お、きれ |
| いに片付いているなァ。普段はもっと散らかっているだろう?」と一番痛い所を |
| ついてきた。そして次に「お、机の上はきれいになっているね。だけど引き出 |
| しの中はどうかな」と言って引き出しを開けた。もうおしまいである。引き出 |
| しを見た先生は吹き出した。 |
| 私の家にも家庭訪問で先生が家に来る。私はその度散らかっている部屋を片 |
| 付けるのだ。けれど先生によって部屋を見る先生と部屋を見ない先生がいる。 |
| 私は、ラッキーな事に一度も部屋を見た先生はいない。けれど部屋を片付けた |
| かいがない。それに比べ姉の先生は、部屋…いや、引き出しの仲間で見たのだ |
| ー。もしそんな事に私がなったら世紀末だ~。私じゃなくて良かった…。 |
| 私はさくらももこの本を持っている。その中で一つ面白い話をしよう。さく |
| らももこは、小学生の時、ずっとトイレに入れなかった時があった。その日に |
| 賞を渡す事があり、さくらももこが賞状をもらう時、おしっこを漏らしそうに |
| なってしまった。さくらももこは、賞状を持ったまま、トイレに欠け込んでし |
| まったのだ。何とも間抜けである。少し話がずれていまった…。 |
| このように小学生にとって家庭訪問とは、とーってもいやなものなのだ。 |