| 映画「地球交響曲」の |
| イチゴ | の | 滝 | の広場 |
| 達樹 | / | らつ | 中3 |
| 映画「地球交響曲」のシナリオハンティングのため、フィンランド北部ラップ |
| ランドの森を歩いた。ラップランドの森は、夏の数ヶ月の間に、あらゆる草木 |
| が一気に芽吹き、萌えるような緑に包まれる。また、その時期の森に一歩足を |
| 踏み入れるとまず出迎えてくれるのは、おびただしい数の蚊やブヨの大群なの |
| だ。そのため、都会からやってくる旅人達は長袖、長ズボン、そして蚊よけ帽 |
| 子をかぶって入るのが鉄則となる。しかし森の本当の美しさは、五感のすべて |
| を解放しなければ見えてはこない。そして五感すべてを解放し、全身で森と対 |
| 話した時、初めて森は私達を受け入れてくれる。 |
| 私の入っている部活は、一度辞めてもう一度入る人が多い。しかし、そんな |
| 人を簡単に入れる事は出来ない。そういう人がいた場合、入部を許可する代わ |
| りに部室の掃除、練習後の一キロダッシュ、ボール磨き、グランドの石拾いな |
| どをしなくてはならない。そしてここで考えなくてはならない事は、心を裸に |
| して「今自分は何がやりたいか?」と考えなくてはならない。それでも入部をお願 |
| いした人はその事ができる事に満足しているからだ。 |
| 「寒さに抵抗する一番よい方法は、寒さに満足する事である」という言葉があ |
| るが、人間どんな時にも満足していれば良いのではないだろうか。 |