| これからの科学技術 | 
| イチゴ | の | 峰 | の広場 | 
| 希美 | / | あたち | 高2 | 
| 日本の戦後史とは何であったかという点を、簡潔に表現すれば、「生命と生 | 
| 活の安寧をお金で買い、その代償として、高潔さの徳売り渡した」ということ | 
| になる。そうした、バーゲン決定的に貢献したものの一つが、科学技術であっ | 
| た。しかし、石油ショックを産業の体質改善に利用し、徹底した省エネルギー | 
| 化と合理化の中で技術を磨いたことは、確かに日本の自助努力であったと評価 | 
| することができよう。その結果、公害抑止技術を含めて日本の技術が世界に貢 | 
| 献できる余地は明らかに増えた。ノーベル賞受賞者を一人増やすよりは、世界 | 
| の様々な場所で、人間の尊厳を全うできずに苦しんでいる人々の「生」を支える | 
| ような科学技術を望んでいこう。 | 
| 今の科学技術は、未知の世界を探るため宇宙ロケットや私たちの生活になく | 
| てはならないパソコン、テレビなどにお金を費やしてきた。そして、科学技術 | 
| が発達していく反面さまざまな病気が発生しているのである。そして、科学技 | 
| 術が発達しているのにもかかわらず、ガン・エイズといった病気は完全に治る | 
| という答えはまだ見つからないのである。 | 
| 今までに何回も宇宙ロケットの発射に挑戦してきているが、数多くの失敗が | 
| ある。その金額は、想像を絶するものである。 | 
| 私も、宇宙にすごく興味がある。しかし残念なのは、そのお金で他の何かに | 
| 役立てたのではないかと思う。もしかしたら、そのお金でガンの治療法が見つ | 
| かったかもしれない。そのお金で恵まれない子達に募金をしたら、何万人の子 | 
| 供たちが助かったかもしれない。 | 
| もちろん、現代には宇宙ロケット・テレビ・パソコンも必要なことだと思う | 
| 。しかし私たち人間の命に勝るものはこれまでも、これからもないのである。 |