| スポーツの勝ち負け |
| オナガ | の | 村 | の広場 |
| チョロすけ | / | ふか | 小6 |
| 「入った―3点目だ!!ここで前半終了!!」前半,マリノスがアントラーズ |
| に、3点リハインドで終わった。サッカーの世界では2点離れればもう絶対に勝 |
| てないとされており、3点なんて離れていたら選手の人達の戦意が喪失するくら |
| いだ。そんな状況に置かれているマリノスを見て、サポーターの人々いや試合 |
| を見ている人誰もが「マリノスは負けたな……。」と思ったに違いない。 |
| しかし後半、試合は予期せぬ方向に進んだ。マリノスが3本シュートをきめ |
| 同点まで持ちこみ、ホイッスル間近、ど根性で4点目を決め大逆転を成し遂げ |
| た。 |
| その時のマリノスはただひたすらゴールに向かっていた。マリノスの人は誰 |
| 一人として負けた顔をしておらず、自分たちの勝利を信じていた。その姿はま |
| るで勝利に飢えた狼が咆哮しているかのようだった。 |
| 普通,3点も開けば勝てないものとされているのを、勝ったというマリノス |
| は、勝利への執念が強いと思う。3点開くと負けている方の選手達は、「嗚呼 |
| もう負けたな……。」と想いがちで、そのままずるずるいってしまうが、マリ |
| ノスの人達は最後まであきらめなかった。だから勝ったのだ。 |
| スポーツの勝ち負けは実力でもなければ、場数でもない。勝つという気持ち |
| だ。スポーツは筋書きのないドラマ、後まで何が起こるか分からない。 |
| 間違っても試合中「負けた。」と思ったらその場で負けになる。最後まで勝 |
| 利を諦めなければ、負けても清々しい気持ちになる。 |