| 田中家の食卓 |
| イチゴ | の | 池 | の広場 |
| TERU | / | ふり | 中1 |
| 化学肥料、遺伝子組換食品。こういう言葉は、母から耳が腐るほどに聞いて |
| いる。だから田中家の食卓はとても安全である。 |
| なぜかというと、田中家は、「生活クラブ」というのに入っている。そこの |
| 野菜は化学肥料を絶対に使わず、とても安全なのである。肉も国産である。な |
| ので、安心して食べられるのだ。この前、夕食の時、急に母が |
| 「そういえば、野菜をゆでていた時小さい虫が浮かんできたわよ。」 |
| と言い出した。私は思わず、 |
| 「ええーー?!」 |
| と言ってしまい、サラダを見つめてしまった。 |
| 「大丈夫よ。それに虫がついてるって事はそれほど安全って事でしょ?」 |
| と母が言った。 |
| 「あっ、そうか……。」 |
| と私は納得した。というように、田中家の食卓は安全に気をつけているのだ |
| 。 |
| しかし私の父は |
| 「そんな事に気を配って気にしていたら何も食べれなくなるだろう?」 |
| と言っている。正直言って私もそう思う。何もかもに気を配っていたら何も |
| できなくなってしまう。結局はどうしようもできなくなってしまうのだ。 |
| 今の世の中、「遺伝子組換食品」が注目を集めている。虫が「遺伝子組換」 |
| の野菜を食べてしまったら虫は死んでしまうそうだ。これを聞いて私は驚いた |
| 。虫が食べて死ぬのなら、人間も食べてしまえば体のどこかに害が起こるだろ |
| う。絶対何も起こらないとは言いきれない。それなのに「遺伝子組換食品」は |
| 、ますます進んでいる。このまま進ませて良いのだろうか。 |
| 私は誰がなんと言おうと「遺伝子組換食品」にずっと反対しつづける。もし |
| このまま「遺伝子組換食品」が進んで行けば、人類滅亡の危機はだんだんと近 |
| づいてくるだろう。 |