| ことばから実体へ |
| アジサイ | の | 谷 | の広場 |
| りさ | / | あいす | 中2 |
| あらかじめ世界に実体があり、それにたいして言葉がつけられたのではなく |
| 、言葉があって初めて実体があるかのように見えるのだ。例えば、この間33 |
| 年に一度しか見られない獅子座流星群を見ることができた。この事について、 |
| よく知っていた人はよりいっそう流れ星をたくさん見ることができたと思うし |
| 、よりいっそう楽しむこともできたと思う。また、星について、言葉も知識も |
| 豊かであると、流れ星を捜している間「オリオン座がよくみえるな・・」など |
| と言いながら楽しむことができる。しかし、反対に自分の知っている星だけを |
| 捜してしまい、あまり名の知れていない星をみて楽しむということがなくなっ |
| てしまう。 |
| そのような体験は私もよくする。その辺りに咲いている花や草の名前を一個 |
| でも覚えると、もうその花や草しか見ず他のものは、視界の中に入らない。誰 |
| でも言葉によってその言葉で表されたもの以外は見えなくなるということは、 |
| よくあると思う。言葉とは、知識を豊かにする反面他のものが見えなくなるも |
| のなのである。 |
| 一ヶ月に読んだ本が、低学年が一番多いということは、小さい頃が一番言葉 |
| を吸収しやすいということである。 |
| 「読書は人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くこと人 |
| 間を正確にする」というように、読書をたくさんし言葉を豊かにして自分の世 |
| 界を広げていくのも大切だが、自分の視界も広げていきたい。 |