言葉の森新聞 編集用
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  括弧書きの例
   例文
   説明
  「父母の広場」より
  光る表現(幼長−小2) 2003年1月3週号
   まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
   ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/1.1週)
   ヨッピーさん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/1.1週)
   ロボクンさん(うえけ/小1)の作文より(みのり先生/1.2週)
   RYOUさん(うおつ/小1)の作文より(メグ先生/1.1週)
   実衣さん(うおり/小1)の作文より(ゆり先生/1.1週)
   マッキーさん(いなく/小2)の作文より(メグ先生/1.1週)
   将司さん(いほな/小2)の作文より(メグ先生/1.1週)
   アリスさん(いるに/小2)の作文より(なび先生/1.1週)
   祐子さん(ういせ/小2)の作文より(なび先生/1.1週)
   ロケットさん(うさお/小2)の作文より(リブラ先生/1.1週)
   光る表現(小3−小4) 2003年1月3週号
   さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(めもま先生/1.1週)
   そんごくうさん(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/1.1週)
   慈奈さん(いほて/小3)の作文より(きりこ先生/1.1週)
   はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/1.1週)
   水の鳥さん(いよふ/小3)の作文より(ひまわり先生/1.2週)
   菜穂さん(いりな/小3)の作文より(きりこ先生/1.1週)
   新野三平さん(うあは/小3)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
   ハリー・ポッターさん(ありる/小4)の作文より(ゆうこ先生/12.3週)
   稔さん(あわき/小4)の作文より(ともち先生/1.1週)
   アッキーさん(いそか/小4)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
   崇義さん(うあと/小4)の作文より(スズラン先生/1.1週)
   孝貴さん(うくや/小4)の作文より(はるな先生/1.1週)
   光る表現(小5−中1) 2003年1月3週号
   ひつじさん(あらる/小5)の作文より(メグ先生/1.1週)
   まいポンさん(いこに/小5)の作文より(ふじのみや先生/1.1週)
   アーチさん(うかく/小5)の作文より(コスモス先生/1.1週)
   洋児さん(うきか/小5)の作文より(のり先生/1.1週)
   友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/1.1週)
   えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/12.3週)
   RAZORさん(あると/小6)の作文より(けいこ先生/1.1週)
   まっつーむらおさん(うきり/小6)の作文より(まあこ先生/12.4週)
   エンジェルぷぅさん(うくま/小6)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
   にわとりさん(やえ/小6)の作文より(メグ先生/1.1週)
   シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/1.1週)
   オヨヨさん(いひす/中1)の作文より(ひまわり先生/1.1週)
   光る表現(中2−社) 2003年1月3週号
   しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/12.3週)
   クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/11.3週)
   たごさくさん(あによ/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
   あつしさん(あむら/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.2週)
   実由記さん(いそほ/中3)の作文より(クマのプーさん先生/12.3週)
   惣さん(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/12.3週)
   YESさん(せし/高2)の作文より(メグ先生/12.3週)
   太公望さん(うの/高3)の作文より(メグ先生/11.3週)
   E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/12.3週)
 
言葉の森新聞 2003年1月3週号 通算第781号
文責 中根克明(森川林)
括弧書きの例
 新しい方法で指導をするとき、最初の生徒は教えにくいことが多いものです。しかし、そこを何とか工夫して教えると、次の生徒にはもっとスムーズに教えられるようになります。
 今回の、「項目のただし書や括弧書き」も、1週目に比べて2週目の指導はかなりスムーズに進みました。
 中には、まだ、括弧書きは格好よくないので審美的に抵抗があるという生徒もいるようです。しかし、これは新しい作文の練習方法だと思って取り組んでいってください。
 大事なことは、漠然と書くのではなく意識的に書くということです。例えば、「中心を決める」という項目があります。低学年の子が普通に書く作文は、作文自体が短いせいもあり、意識しなくても自然に中心が決まっていることがほとんどです。しかし、この段階で意識的に中心を決めるということを指導していると、いざ「動物園に行ったこと」など材料の多い話で作文を書こうとするときに、中心をしぼって書くことができるようになります。

 括弧書きの書き方の例を表示します(括弧の中は行)。小2の項目は、●いつどこの書き出し、●名前・数字、●たとえ、●とちゅうの思ったこと、●ぐらい。
例文
   しもばしらをふんだこと
        小2 もりの いちろう 
 日ようび(いつ)、朝はやくおきて、ひと(1)
りで南こうえん(名前)に行ってみました。(2)
 こうえんのさかにいっぱいしもばしらがあ(3)
りました(中心)。ぼくは、そっとそれをふ(4)
んでみました。             (5)
「ザクッ。」              (6)
という音がして、しもばしらがくずれるとき(7)
に、ぼくは、なんだかきもちがいいなあと思(8)
ってしまいました。           (9)
 しもばしらのせの高さは、ぼくのこゆびぐ(10)
らいもあります。            (11)
 ぼくは、まるでじぶんがしもばしらのビル(12)
をこわしているかいじゅうみたいだなあと思(13)
いました。               (14)
説明
 (1)行目の「日ようび」や「朝」が「いつどこの書き出し」の「いつ」になっています。どこかに一つ書いてあればいいので、「日ようび(いつ)」と書いてあります。「南こうえん」が「どこ」になるので、「南こうえん(どこ)」と書いてあるだけでも、「いつどこの書き出し」は◎です。
 しもばしらの話が中心なので、「しもばしらがありました(中心)。」としています。「しもばしら(中心)がありました。」のように書いてもいいです。また、書いているとちゅうに、そこまで考えが回らないときは、書き終えたあとに作文用紙の空いているところを利用して小さく(中心)と書いておいてください。
 (8)行目は「とちゅうの思ったこと」です。文章の中に自然に「思って」というキーワードが入っているので、括弧書きにはしなくてもいいです。
 同じく(10)行目に「こゆびぐらいの」と「ぐらい」の表現がありますが、これも文章の中に自然に書いてあるので括弧書きにする必要はありません。
 
「父母の広場」より
学校のプリントも丸が多くなった(小2父母)
 教室へ通い始めて、あと1ヶ月で1年になろうとしております。初めは、文章を書くのが苦手で学校のプリントも直されてばかりおりましたが、こちらへ通い始めて、2、3ヶ月経ったころから学校のプリントも丸が多くなり、本当に感謝しております。
 文章の読解力も少しずつではありますが、ついてきているような気がします。あとは、字を丁寧に書くこと、少しずつ文章の組み立ても考えながら書けることもできたらと思っております。
大切な毎日の積み重ね
 低学年のころは、周りの大人の褒め言葉でどんどんやる気が出てきます。しかし、このやる気は一時的なものですから、やる気の出ている間に毎日の長文音読・短文暗唱・読書などの自習の習慣をつけておくことが大切です。
 毎日の自習の習慣がつくとやがて実力がつき、周りの人が褒めなくても自分で自信を持てるようになってきます。これからもがんばってください。
時間がかかりすぎて困っている(小6父母)
 少し前から時間がかかりすぎて(3時間〜4時間かかることがザラ)困っています。注意すると機嫌が悪くなったり、怒ってやる気をなくしたり……。難しい年頃です。もしかしたら居眠りをしているのかもしれませんが、それも注意すると悪態をつきます。
 どうすればいいのでしょう? アドバイスを!
時間制限を設けて
 一般に、上手に書ける生徒で熱心に取り組んでいる生徒ほど作文を書き上げるのに長い時間がかかります。しかし、時間をいくらでもかけてよいということに慣れてしまうと、作文を速く書く力がつきませんから、ある程度の時間制限を自分なりに決めておく必要があります。
 通学の教室では、書き出してから90分以内という制限を設けています。こういう制限があると、自然と集中して取り組めるようになります。
 また、作文を書くことに慣れてくると、特に時間制限を設けなくても早く書き上げることができるようになってきます。
 とりあえず、子供さんと相談して、本人が納得する形で時間制限を決めておくとよいと思います。
言葉の森新聞が指針となっている(小2父母)
 言葉の森新聞はとても頼りになります。低学力政策のもとでも、確かな学力を身につけるために親は子どもたちに何ができるだろうと思い悩むとき、指針になってくれます。
 小2の次男は、2学期から「毎朝登校前に音読をする」と母親と決めてから定着させることができました。
家庭の教育が基本
 たとえ短時間であっても、家庭での教育が子供の生活の骨格を形成していきます。そのためには、毎日同じように勉強に取り組む時間を確保する必要があります。夕方は、見たいテレビ番組があったり、習い事があったりするために、毎日同じように過ごすことはできません。その点、朝ごはんの前は、うまく使えば毎日の定期的な勉強の時間として確保することができます。この時間帯に、長文を読み、短文を暗唱し、食事ができるまで読書をするという生活ができれば、理想的な朝のスタートになります。
 ただし、こういうよい習慣はすぐに崩れるものですから、崩れたつどお母さんが立て直していくという忍耐心も必要です。これからもがんばって取り組んでいってください。
作文の返却について(小5父母)
 金曜日の午前中に作文を投函しています。次回の木曜日までに添削が届いていますようお願い致します。
木曜日は1週遅れます
 木曜日の生徒は、郵便を使った作文送信の場合、間に日曜日が入るために返却が1週間遅れます(インターネットからの送信の場合は、遅れません)。しかし、言葉の森では数年前までどの曜日も1週間遅れの返却で指導していましたが、特にそれで指導がしにくくなるというような問題はありませんでした。
 現状では郵便事情のためやむを得ないということでご理解ください。
 
光る表現(幼長−小2) 2003年1月3週号
まりりんさん(いほけ/幼長)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
 と山はさむかったです。まるでゆきのおやぶんになっているみたいでした。どうしてかというとはくいきがしろくてけむりみたいだったからです。【評】雪のと山について、マリリンちゃんがおどろいているお顔が見えるようです。とてもいいたとえの表現です。
ななみさん(いまの/幼長)の作文より(メグ先生/1.1週)
 スケートぐつをはいて、スケートをすべるところにいきました。そっとかいだんをおりてつかまりながらこおりにあしをおきました。【評】スケートぐつをはいて、おそるおそるこおりの上に立つななみちゃんのすがたが目にうかびます。
ヨッピーさん(いむか/小1)の作文より(メグ先生/1.1週)
 どうしてわらったかというとお友達がきてくれたからだと思います。【評】じぶんなりにりゆうをかんがえてかくことができました。
ロボクンさん(うえけ/小1)の作文より(みのり先生/1.2週)
 『サンタさんには、あたまの中に人のすきなものがわかるちょうのうりょくのたからばこがあるのかなぁとおもった。そのはこをぼくのあたまの中にもいれてほしいなぁとおもう。もしも、はこがあったら、それをぼくはじけんのはんにんをさがすのにつかおうとおもう。でも、いやなことも一つある。それは、ぼくが見ているテレビのばんぐみを見るまえにないようがわかってしまうのでつまらないことだ。やっぱりぼくは、ちょうのうりょくのはこをもっていないほうがいいなぁとおもうなぁ。』(評)「ちょうのうりょくのたからばこ」という表現がステキ(^^) あるといいなぁとおもったけれど、こまることもあるということに気づいたところがすごい!!
RYOUさん(うおつ/小1)の作文より(メグ先生/1.1週)
 ゆうたろうくんとおしゃべりしました。たのしかったです。もっとおしゃべりしたいです。まるでゆめのようです。【評】どんなにたのしかったかがよくわかるよ。
実衣さん(うおり/小1)の作文より(ゆり先生/1.1週)
 ゆきをほるときかまくらがピクッとうごきました。そしてゆきを上へのせるときゆきがおもすぎてドサッとおちてしまいました。【ゆきがつもってかまくらを作ったようすを「ピクッと」や「ドサッと」という言葉をつかってじょうずに書けましたね。】
マッキーさん(いなく/小2)の作文より(メグ先生/1.1週)
 まるで海のような青い目をした先生が一人ずつ名前を聞きました。【評】えい語の先生は外国人だったのね。上手なたとえがつかえたね。
将司さん(いほな/小2)の作文より(メグ先生/1.1週)
 ぼくたちはうれしいきもちだけど、まけたほうはきっとくやしいきもちなんだろうと思います。【評】まけた友だちの気持ちを推測(すいそく)して書いたところがとてもいいよ。
アリスさん(いるに/小2)の作文より(なび先生/1.1週)
 「わたしは、まるでおとぎ話の中にいるようでした。」【評】色とりどりの魚がおよぐ南の海は本当におとぎ話の中に入りこんだようにきれいだよね。
祐子さん(ういせ/小2)の作文より(なび先生/1.1週)
 「まるで、おにぎりを百こたべたくらいうれしくってうしくってたまりませんでした。」【評】『おにぎり百こ』はすごいなぁ。ものすごくうれしかったんだね。
ロケットさん(うさお/小2)の作文より(リブラ先生/1.1週)
 赤いせっけんばこは、まるでガーネットのようでした。〔評〕せっけんばこの赤さが、とてもよくわかる表現ですね。宝石の名前を使ったところもすてきです。
 
光る表現(小3−小4) 2003年1月3週号
さくらんぼさん(いそら/小3)の作文より(めもま先生/1.1週)
 お父さんは、寒かったようで、「風がすごいから、もう中に入ろう。」と、さっさと入っていきました。評)「言った」という言葉を使わないで、お父さんの様子をうまくかけました。
そんごくうさん(いのに/小3)の作文より(けいこ先生/1.1週)
 (たろえもん橋に)ついたときは、太陽のぎゃっこうで、あまりよく見えませんでした。だけど、太陽のぎゃっこうで、ふじ山が、まるで、天空にうかぶまぼろしの山のようで、とてもげいじゅつてきでした。 評:「この世のものとは思えない美しさ」と言うことがあるね。ぎゃっこうだからこその美しさを、たとえを用いてうまく説明できた。
慈奈さん(いほて/小3)の作文より(きりこ先生/1.1週)
 ふぶきはだんだん強くなってお父さんのかおをチラリと見ると、ひげがかたまっていた。光に当たるとキラーンとひげが光った。<お父さんのことをよく観察して書くことができましたね。>
はっしーさん(いむあ/小3)の作文より(メグ先生/1.1週)
 お母さんと遊んでいるときは、まるで時間がとまっているような気持ちになります。反対にお母さんはふだん運動をしていないので、たぶん(はやく終わらないかなぁ。)と思っているでしょう。【評】はっしー君とは対照的(たいしょうてき)なお母さんの気持ちを推測(すいそく)して書くことができたね。
水の鳥さん(いよふ/小3)の作文より(ひまわり先生/1.2週)
 1枚1枚こなしていくうちに、時間はあっという間にすぎていきました。全部こなし終わったときには、時間はずいぶん過ぎていました。【評】集中して取り組んだようすがよくわかる表現だね。
菜穂さん(いりな/小3)の作文より(きりこ先生/1.1週)
 みんながきていたので歩いている時、前が見えなかったです。寺の前でおしくらまんじゅうをしているようでした。<たくさんの人がいたことがよくわかるね。たとえも上手に使えたね。>
新野三平さん(うあは/小3)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
 ぼくはベネツィアは緑がないと思って、前おとうさんから、「ベネツィアはもともと海で、うめ立て地にくいをたてて地ばんをかためて家をたてたのだ。」と聞いたのを思い出しました。【評】自分が見たことから、お父さんの言葉を思い出し、作文にひろがりをもたせることができました。お父さんはなんでも教えてくれるね。
ハリー・ポッターさん(ありる/小4)の作文より(ゆうこ先生/12.3週)
 でも、お米をたくさんとるために、せんそうがおこってしまいました。けれど、そんなせんそうで、国が、だんだん、まとまっていき、いまの日本ができたのだと思います。もしも、お米が日本につたわってくるのが、百年か二百年くらいおそかったら、主食は、やさいかなにかになって、いまの日本とはまったくちがっていたと思います。お米の日本でよかったです。【評】ハリーさん!お米の日本で良かったですね☆みんなの大好きなお米、いつか自分たちの手で作ってみたいですね☆
稔さん(あわき/小4)の作文より(ともち先生/1.1週)
 がんばってねようとしていると近くでねているお兄ちゃんまでねてしまった。《評》眠りたいのに眠れない。あせるねえ。
アッキーさん(いそか/小4)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
 私が、帰る前、コンピューターが、もっと練習しろよと言っているように見えました。【評】暁子ちゃんの気持ちが、コンピューターの言葉になってあらわれたね。とてもうまい表現です。
崇義さん(うあと/小4)の作文より(スズラン先生/1.1週)
 いつものデパートもにぎやかだけど、クリスマスイブの方が、人も多く混んでいても楽しそうです。デパートでパーティーを開いているみたいです。:評:このたとえで、たくさんの人が、嬉しそうな顔でお買い物をしている楽しさが伝わりますね。
孝貴さん(うくや/小4)の作文より(はるな先生/1.1週)
 「ハクション、さむいね。」千葉のホテルに向かう途中、九時くらいに窓ガラスが下がって上げられなくなってしまいました。後ろにいた僕でも寒いのに、運転席にいたお父さんはどうなんだろうと? と思いました。…「きれいだったな、日の出」より 【講評】:作文の中身を感じさせるような、すてきな題ですね。運転席のお父さんを気づかっているところに、あなたのやさしさがにじみ出ています。
 
光る表現(小5−中1) 2003年1月3週号
ひつじさん(あらる/小5)の作文より(メグ先生/1.1週)
 猫の目はおでんを見ていた。だから私は猫がおでんを狙っていることが分かった。その時の猫の目は、まるでオオカミの目のように光っているように見えた。【評】おでんを狙う猫の真剣な表情がよくわかります。
まいポンさん(いこに/小5)の作文より(ふじのみや先生/1.1週)
 体育館に校長先生の声がひびく。わたしのいる所からは、小さな一年生の子の頭のすき間から先生の白が(白髪)が見える。【評】たくさんの黒い頭がずらりとならんで、遠くにチラッと白い頭がのぞいている。距離感をうまくとらえた、色彩的にもおもしろい表現です。
アーチさん(うかく/小5)の作文より(コスモス先生/1.1週)
 まるで星が落ちてキラキラ光っているように見えました。[評]バスの中から見た夜景の様子が、とてもよく書かれています。星のきれいな晴れた夜だったから、きっとそう思えたのですね。
洋児さん(うきか/小5)の作文より(のり先生/1.1週)
 「国立競技場について、黒山のような人だかりに目がとびでそうだったくらいです。」天皇杯の決勝は、サッカーファンにとっては一番の楽しみなのでしょうね。ようじくんの驚きだけでなく、サッカーの人気の高さもとてもよくあらわれていますね。楽しい表現ができています。
友葵さん(あしも/小6)の作文より(ゆり先生/1.1週)
 四時間近くもあった紅白歌合戦が、まるで早送りで見たかのように、あったいう間に終わった。本当は、カウントダウンも見たかったのだが、祖父のいびきを聞いていると、私までなむくなり、つい寝てしまった。【評:にぎやかに盛り上がったあとは、疲れて眠りの中に・・・。おおみそからしい様子が書けていますね。】
えりさん(あなふ/小6)の作文より(ももんが先生/12.3週)
 人間、年の終わりには、何か区切り目がほしいものです。【評】先生も賛成! 私たちがいつも新鮮な気持ちでいるためにも、大晦日とお正月は、大切な役割を果たしていそうですね(^o^)。
RAZORさん(あると/小6)の作文より(けいこ先生/1.1週)
 正月とはご先祖様が神として、生きるパワーを宅配しにやって来る時期なのです。神が生命パワーを注入してくれて、また一年生き延びられる。寿命が延びる。その喜びと感謝の気持ちをお互いに確認しあう呼びかけのことばが「おめでとう」なのだということがわかりました。 評:新年はなぜおめでたいのか。当たり前のように言い合っていることばも、意味がわかると、より思いがこめられそうだね。 
まっつーむらおさん(うきり/小6)の作文より(まあこ先生/12.4週)
 「主人公のハリー、かっこいいよね。」と言ったら友達に 「ゲッ、あんな人のどこがいいの。」と言われてしまった。ショックで頭の中がまるで、かねのようにガンガンなった。 【評】ものすごいショックだったのね。ハリーはまちがいなくかっこいいですっ!!
エンジェルぷぅさん(うくま/小6)の作文より(うさぎ先生/1.1週)
 人間にとって、生きていく時間は、絶えずある。その時間の単位とは、秒・分・時・日・年だ。私たちは未来という物も絶えずある。今何かをしようとしているそのしゅん間。それこそが、人間にとって大事な時間という物なのである。【評】大切なことに気がつきました。これからの未来をみつめるいい視点ですね。
にわとりさん(やえ/小6)の作文より(メグ先生/1.1週)
 それから2日3日…と日にちはどんどんすぎていき、年賀状もまばらになりはじめたある日、塾がはじまった。【評】届く年賀状の数が少なくなるにつれてお正月気分もうすれていくよね。
シュシュさん(あさつ/中1)の作文より(メグ先生/1.1週)
 ほかの人もやっているのだから私も、という気持ちは特に日本人によくあることだし、ポイ捨てだけでなく私のもっと身近なところでもある。赤信号でも「他の人も渡っているし…」と渡ってしまうとこともそれと同じだ。「赤信号みんなで渡れば怖くない」なんていう言葉ができてしまったくらい(笑)だ。初めにやった人は軽い気持ちでも周りの人が真似して大きくなっていくのだから、注意していないとあっという間に広まってしまうだろう。【評】集団意識とは恐ろしいね。
オヨヨさん(いひす/中1)の作文より(ひまわり先生/1.1週)
 それにポイ捨ては環境にもよくないし、きちんと捨てれば、リサイクルでまた新たな商品として生まれ変わる。これはゴミ箱に捨てるとポイ捨てとでは、マイナスプラスの差がものすごく大きいと思う。 【評】資源として活用できるはずのものが、ポイ捨てされたら価値を失ってしまう。いいところに気がついたね。
 
光る表現(中2−社) 2003年1月3週号
しっぽさん(ほし/中2)の作文より(メグ先生/12.3週)
 確かに、個人の利益を考えることも、全体の利益を考えることも必要だ。けれど、一番大切なことは、自分だけの利益にしても全体の利益にしても、いつも誰かの刺激や励みになっていることである。自分やその仲間だけの利益で終わらせるのではなく、お互いに高め合うような関係が必要だと思う。【評】これが理想だね。
クラシックさん(しふ/中3)の作文より(メグ先生/11.3週)
 人は、生まれてから死ぬまで、さまざまな経験を積み重ねていく。経験が浅ければ、あさはかであり、深ければ知恵者であるというものは、いわば人間の定理のようなものだ。老人の柔軟な思考の源は才能よりもはるかにひっくり返し難いもの、何重もの経験の層なのである。【評】経験は最良の教師というわけだね。
たごさくさん(あによ/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.1週)
 何回も失敗し経験を重ね、自分で自分をはげまし、そして成功したときの喜びは何にもかえがたいと思う。【評】失敗を重ねることが、失敗ではありませんね。成功という目標を掲げた失敗なのですから、その結果を前向きに受け止めることが大事ですね!
あつしさん(あむら/中2)の作文より(ゆうこ先生/12.2週)
 (日本人は)確かにためらうことは自分の弱さですが、気を遣うというところの点では外国人よりも良いところがあると思います。【評】控えめな日本人の、短所は長所として見つめなおしてみたいですね。
実由記さん(いそほ/中3)の作文より(クマのプーさん先生/12.3週)
 「死」とは「生」があってこその「死」だということが分かった。〔評〕「死生観」の授業を通して深く考えたことがベースになって導かれたこの結論は、短い言葉の中に大変説得力がありました。
惣さん(やき/中3)の作文より(クマのプーさん先生/12.3週)
 方法としては、生き物はいつか命が亡くなってしまうのだから、死を考えず、その時を、楽しく過ごすことが大切だ。〔評〕前向きな意見ですね。最近ペットブームで飼った生き物を手に負えなくなって捨ててしまう話を聞きます。人間の身勝手ではなく、飼うのも心が大切ですね。
YESさん(せし/高2)の作文より(メグ先生/12.3週)
 ボランティアとは人から誘われてやるものではなく自分が輪の真ん中になろうという意識を持つことが大切だ。勇気を出そう! 【評】そのとおり。
太公望さん(うの/高3)の作文より(メグ先生/11.3週)
 平等は競争に規制をかけるためにあるのではなく自由な競争が公平に行われるためにあるのである。【評】平等あってこその競争ですね。
E34さん(えや/高3)の作文より(メグ先生/12.3週)
 大切なことは、どちらの意見が正しいかを論議して異端派を消すことではなく、その論議によって、双方の大切な面を引き出して、それを同時に実現させることである。【評】どちらか一方を選ぶのではなく、両方のいいところを引き出すことが大事なのだね。
 
 
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