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  9.1週に進級試験(再掲)
  「どんな子だって勉強できる子になれる!」から(その2)
 
言葉の森新聞 2003年9月1週号 通算第810号
文責 中根克明(森川林)

9.1週に進級試験(再掲)
 9.1週は、作文進級テストを行います。課題フォルダの項目表の●印が全部できることが合格の条件になります。キーワードと字数が採点の基準ですので、作文の中に必要な項目が入るように書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 キーワードは、カッコ書きで書いてもいいようになっています。作文を書き終えたあとに読み返して、抜けているキーワードがあったら入れておきましょう。
(小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。項目やキーワードの意味がまだよく理解できないときは無理に項目に合わせて書かなくても結構です)
※7〜9月に入会した生徒は、進級試験の結果にかかわらず、1月からの課題は全員進級扱いとなります。
「どんな子だって勉強できる子になれる!」から(その2)
 テレビとテレビゲームについて、向山さんは次のように言っています。
「小学生はせいぜい1日1時間半」「テレビやゲームが及ぼす害は、時間の二乗に比例する」。
 
 たびたび自分のことで恐縮ですが、我が家では子供が幼稚園や小学生のころ、「ゲームは15分まで、テレビは1時間まで」と決めていました。しかし、1日15分では、ロールプレイングゲームの場合、先に進めなくなってしまう場面もあります。また古いゲーム機だったので、何かの拍子にデータが消えてしまうこともあります。私自身も、ファイナルファンタジー4で、炎のルビカンテというボスキャラを倒した直後に猫がカセットをまたいで通り過ぎ、その拍子にそれまでの保存データが全部消えてしまったことがありました。そういうこともあるので、日曜日などは、「読書50ページで、もう15分追加」としていました。
 遊びと勉強は一見対立するように見えますが、大事なのは「よく学び、よく遊べ」という考え方です。遊びを制限して勉強ばかりの生活になっては、楽しくありません。しかし、遊びの時間が多くなればどうしても勉強の時間が圧迫されます。遊びと勉強を両立させるためには、熱心に遊び熱心に勉強する以外にありません。
 子供がいちばん興味を持っているのがゲームで、親がいちばんさせたがっているのが読書だったので、私のうちでは、よく読書とゲームをセットにしていました。同じ勉強でも、算数のドリルや漢字の書き取りなどは、私自身がそういう勉強を好きではなかったのでゲームとセットにすることはしませんでした。

 向山さんは、「成績上位の子供の家庭は食事中にテレビをつけない」とも言っています。

 食事の時間は、親子が話をする貴重な時間です。親子の話というと、つい子供の話を聞くように思いがちですが、大事なのは親が子に向かって話をするということです。そのときによく話題の種となるのが、ふだん読んでいる長文です(笑)。長文をネタにいろいろな話をして、最後は親の自慢話になって終わるというのが、我が家の食事のパターンでした。
 食卓で話が盛り上がる面白さに比べれば、どんなテレビ番組も色あせて見えるものです。
 子供は親の話を聞きたがっています。しかし、親が話をしていると思っているほどには、子供は親に話をされているとは思っていません。
 親から子に向けての話は、実は読書以上の価値があるのです。
(つづく)
 
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