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  10月10日(月)は休み宿題
  森リンの得点推移グラフ
  『Letters to Me』(はちみつ/おと先生)
  秋の七草は?(スズラン/おだ先生)
 
言葉の森新聞 2005年10月2週号 通算第906号
文責 中根克明(森川林)

10月10日(月)は休み宿題
 10月10日(体育の日)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時〜午後8時。電話0120-22-3987)
森リンの得点推移グラフ
 森リンの得点推移グラフを見ると、自分の勉強の進歩のあとがわかります。
 9月の森リン学年別ベスト10で一位になった人の推移グラフを見てみましょう。
 Y=aX+bにおいて、aは1年間に上昇した点数、bは初期の点数です。
 Aの平均は2です。Bの平均は、下表のとおりです。

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┃小2┃小3┃小4┃小5┃小6┃中1┃中2┃中3┃高1┃高2┃高3┃
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┃39点┃40点┃41点┃44点┃47点┃51点┃54点┃55点┃57点┃58点┃59点┃
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 どの人も、右肩上がりに得点が上がっています。ホームページでごらんいただくとわかりますが、近似線を引いてあるのは総合得点(70点平均)です。X軸はその生徒の推移の期間ですので、傾斜の角度aの数値と見た目の角度はグラフによって異なります。
 強力語彙、重量語彙、素材語彙の得点は、7月までは70点平均でしたが、8月から50点平均にしました。そのため見かけ上、得点が下がっているように見えますが、総合得点の推移は70点平均で変わっていません。
 パソコンで作文を送信している生徒は、ホームページから自分の得点推移グラフを見ることができます。
 作文の勉強というものは、進歩の実感がつかみにくいものですが、このように得点のグラフを見ると、進歩のあとがよくわかります。
朋代(えとわ)小3
オーロラ(ううう)小4
航之介(えせち)小5
くろーば(えぬさ)小6
梅好き(うめゆ)中1
一休さん(わら)中2
ミュウ(あにた)中3
素子(えにほ)社
『Letters to Me』(はちみつ/おと先生)
 いつのまにか9月に入り、夏が過ぎ去って、台風に見舞われる季節となりました。日本だけでなく、台風被害が大きくて大勢の人々が自然の猛威を痛感しています。自然の前に人間とはいかにももろいものです。いよいよ新学期が始まり、さっそく行事やその準備・練習に大忙しなのではないでしょうか。のんびりすごした夏休みから、急に毎日が充実した日々に切り替わっていることでしょう。体調に気をつけながら、学校生活を楽しんでくださいね。
 さて、毎日忙しくしていると、つい自分のことをおろそかにしがちです。みなさんは自分への手紙というのを書いた経験があるでしょうか。日記ともちょっと違います。自分を知り、自分自身が輝くためには試してみるといい方法だそうです。最近「Letters to Me」という本を読みました。その本の中ですすめてあった方法です。「サンタクロースに手紙を書くつもりで」とありました。自分がサンタクロースになって、そのサンタクロースに向かって手紙を書くというのです。なんだか楽しそうですね。サンタクロースに手紙を書いたことがあれば、自分にとって楽しいこと、嬉しいこと、なりたいこと、欲しいことだらけということが分かります。七夕や神社の絵馬に願い事を書いたことのある人も多いでしょう。でも、サンタクロースへの手紙となると、たくさん、長く書けますね。箇条書きでいっぱい書くこともできます。宮沢賢治という人の「雨ニモマケズ」という散文詩がありますが、なりたい自分をリズムのある言葉で並べています。これは手紙というよりつぶやきや宣言のようですが、自分自身にあてたものですよね。
 また、「Letters to Me」には竹の話が出てきます。竹とは「種を植え、肥料をやり、ちゃんと水をやる。最初の数ヶ月、目に見える変化はなにもない。実際、最初の7年間、種にはなにも起こらないのだという。」7年間ですよ!「だが、7年たってみたら、どうだろう。竹はなんと6週間のうちに30メートルにも伸びるのだ!」30メートルですよ!今、スピードの要求される世の中にあって、「人々は手近な解決法を探し、短絡的な幸せを求めがち」というのはうなづけます。読書をしたり、作文を書くことは、すぐには成果が見えるものではないけれど、竹のように「あとで成長するための複雑なシステムを、土の中で作りあげている」のかなぁと思えてきたのでした。あることを達成するには、すべてに共通して言えることなのですよね。真理は1つ。ですから私は作文や自習を続けているみなさんの成長が楽しみでしかたありません。

     
 
秋の七草は?(スズラン/おだ先生)
 

暑かった夏も終わり、秋の気配が少しですが感じられますね。
学校も始まって、夏休み中に少し大きくなっているお友だちと、「二学期もがんばろうね」と、張り切っていると思います。

 ところで、みなさんは秋は好きですか。私は大好きです。
 なんと言っても夏の暑さから解放されて涼しい風が心地よいこと、おいしい食べ物の収穫が始まること、夜が長くなるにつれて、家の中で本を読んだり手仕事をする時間が多くなること、なんとなく落ち着いた時間を持てます。

 また、秋風とともに咲き出す花も楽しみの一つですね。
 そこで、今月は秋の七草を再確認してみることにしました。
 
 春の七草は、お正月に七草粥を食べましょうということで、家でも七草を揃えたり、お店でも七草粥セットなどが売り出されますね。「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」とすらすら言える人も多いでしょう。
 では、秋の七草は? 
 私は、「えぇと、ハギ、ススキ、クズ、オミナエシ……」と、途中でつまってしまいますので、今回しかっりと覚えようと思い、参考資料を開いてみました。
 秋の七草は「万葉集」(奈良時代にできた日本で一番古い歌集)に、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ「秋の野の花を詠む」という題ですでに載っているほどですから、古くからあるようです。
 その歌は「萩(はぎ)の花尾花(おばな)葛花(くずばな)撫子(なでしこ)の花女郎花(おみなえし)また藤袴(ふじばかま)朝顔の花」なのですが、尾花はススキのこと、朝顔は万葉集が詠まれた時代に日本にはなかった花だそうですから、たぶんキキョウだと言われています。ちなみに、当時は朝ひらいて夕方にはしぼんでしまう花は、すべて「朝顔」とよばれていたそうです。
 
 私は花の順番を少し変えて、なんとなく言いやすい順番にしてみました。
「ハギ、ススキ、クズ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ、ナデシコ」としてみましたが、いかがでしょうか。さあ、一度、声を出して言ってみてください。
 
 お月見にはススキが欠かせませんし、ハギの花は私が住んでいる鎌倉ではハギの寺として有名なお寺があり、咲きこぼれるようなハギの花を楽しみに沢山の観光客が訪れています。有名になっただけあって、とてもきれいですよ。
 みなさんは、この秋の七草の中で、見たことがある花はいくつありましたか。この頃、クズとフジバカマが少なくなっているそうですから、見る機会が減っているかもしれませんね。
 でも、この中の一つでも、お花屋さんや野原で見つけてみると、秋の感じがぐっとでてくると思います。こんなところから秋を感じてみるのも四季のある日本の良さかもしれません。
 

 言葉の森の作文課題にも「秋をみつけたこと」が級によってはありますから(10月からの課題)、秋の季節をこんなところから感じてみると、秋がいっぱい見つけられると思います。
 
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