言葉の森新聞 編集用
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  7月2日(月)から新学期
  【重要】小2・小4・小6の暗唱長文の差し替えをお願いします
  4月-6月の賞状を同封
  【重要】夏休み中の授業について(再掲)
  構成用紙、暗唱用紙の廃止について
  「プレジデントファミリー9月号」(7月18日発売)に言葉の森の付録
  横浜港南台教室で無料子育て講座
  必須項目のマークを●印から★印へ
  読解問題は、集中して取り組む番号を絞って解く
  勉強は、毎日、毎週のペースが続けやすい
  上手な子の作文を見せて比較しない
  作文コンクールへの取り組みについて
 
言葉の森新聞 2012年7月1週号 通算第1230号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
7月2日(月)から新学期
 7月2日から新学期が始まります。教材の説明は、課題フォルダの表紙の裏側に書いてあります。また、勉強の仕方の説明は、「学習の手引」に載っています。
http://www.mori7.com/mori/gate.php
【重要】小2・小4・小6の暗唱長文の差し替えをお願いします
 7月からの課題フォルダをお送りしましたが、その中の暗唱長文が前学年と同じになっている学年がありました。(小2、小4、小6)
 7月1週の山のたよりと一緒に、新しい暗唱長文をお送りします。7月1週は、その重複している長文の1・2・3番の300字を暗唱しておいてくださるようお願いします。
 新しい暗唱長文は、下記のページでごらんいただけます(PDFファイル)。海外の生徒は、申し訳ありませんが、下記のページで新しい暗唱長文を印刷してご利用ください。
http://www.mori7.com/e/s2.pdf (小2)
http://www.mori7.com/e/s4.pdf (小4)
http://www.mori7.com/e/s6.pdf (小6)
4月-6月の賞状を同封
 6月1週の進級試験で、字数が規定以上、構成・題材・表現・主題の4項目のうち3項目が◎で1項目が○以上、の人には認定証を同封しています。字数賞・作文賞・皆勤賞は、金賞10クラウン、銀賞5クラウン、銅賞1クラウン、賞外0クラウンです。認定証は10クラウンです。
 金賞は点数の上位10%、銀賞は10-20%、銅賞は20-80%。それ以外は賞外です。それぞれの賞で点数がなかった人や、6月1週に在籍していなかった人には、賞状は入っていません。
 なお、3ヶ月の学期の途中から入会された方は、日数の関係で賞状の点数が低くなっております。次の学期からは、正しく表示されるようになりますのでご了承ください。
【重要】夏休み中の授業について(再掲)
 夏休みは帰省したり塾の夏期講習に行ったりするために、通常の時間に授業を受けられない場合も多いと思います。その場合は次のようにしてください。
(1)通常の電話指導を受けられない分を、他の曜日や時間に振り替えて受講できます。平日午前9時-午後7時50分、土曜午前9時-午前11時50分の間に、直接教室にお電話ください。希望の週の課題の説明をします。事前の予約などは必要ありません。8月に休む分を7月や9月に振り替えることもできます。
電話0120-22-3987(045-830-1177)
(2)山のたよりの送付先や電話の宛先を、自宅以外にすることができます。帰省先や滞在先などで授業を受けることを希望される場合はご連絡ください。ただし曜日や時間を変更する場合は、先生から生徒にはお電話しませんので、生徒から直接教室に振替の電話をして説明を聞くようにしてください。
 
(3)8月のみ休会されるという場合でも受講料の返金はしませんので、できるだけほかの曜日や時間に振り替えて授業を受けてくださるようお願いします。ただし、(A)海外にホームステイで出かける場合、(B)病気治療のため入院する場合など、電話連絡のとれない状況での1ヶ月以上の休会は受講料の返金をしますのでご相談ください。
(4)いったん退会する場合、再開するときは再入会の扱いになります。その際、課題の進度は新規の入会と同じようにその学年より下の学年から始まります。
 なお、8月13日(月)より8月18日(土)までは、振替などの電話の受付もお休みとなりますのでご了承ください。
 夏休みは、通常と違い多忙になることが多いので、つい「1ヶ月休んで」と考えてしまいがちです。しかし、振替授業を受けたり、字数を短くして提出したりとできるだけ休まない形で続けていく方が、その後の子供の勉強意欲にとってプラスになります。
構成用紙、暗唱用紙の廃止について
 言葉の森では、これまで小3以上は、構成用紙に構成図を書いてから作文を書くという練習を進めてきました。
 これは、学年が上がり中高生で難しい課題を書くようになると、書きながら考えるのではなく、考えてから書くという書き方が必要になるからです。
 この構成図は、自分の思いつきを短い文と矢印で平明図に広げるように書いていくものです。なぜ平面的に広げて書くかというと、自分の考えを一覧することによって発想が広がるからです。
 しかし、この構成図の書き方をのみこめず、平面的にではなく箇条書き的に書いてしまう人が多かったため、構成用紙という形式を作りました。この構成図を書くという書き方がだんだん理解されてきたため、7月から構成用紙の配布を廃止することにしました。
 なぜ用紙やシールを廃止するかというと、今後、言葉の森の勉強をできるだけ特殊なツールを必要としないものにしていきたいからです。(今の塾業界の行き方は逆で、その塾でなければ手に入らない教材をセールスポイントにしていることが多いと思います)
 それは、これからの学習というものは、どこかに通わないとできないようなものではなく、家庭でも自主的にできるものにしていく必要があるからです

 暗唱用紙についても同様の理由で廃止しました。暗唱は、100字の文章を30回音読するという方法が基本です。ストーリーのある事実中心の文章ではそれほど多くの回数を繰り返さなくても暗唱できますが、説明文だと30回ぐらいの音読の反復で暗唱できるようになります。
 ところが、この30回繰り返すというのが意外に難しく、指を折って数えるようなやり方だと途中で何回かわからなくなり、自然に繰り返しの回数が短くなり、その結果暗唱ができないとか難しいとかいうことになりやすいのです。
 暗唱用紙を使うと、回数が形として残るので、苦手な子でも用紙を折っているうちに自然に暗唱ができるという効果がありました。しかし、この繰り返しのコツさえわかれば、特に暗唱用紙を使わなくてもいいということと、暗唱用紙の代わりに普通のA4サイズの紙を同じような形に切ればいいということで、この用紙も廃止することにしました。
「プレジデントファミリー9月号」(7月18日発売)に言葉の森の付録
 7月18日発売予定の「プレジデントファミリー9月号」に、言葉の森の「作文の書き方」という付録がつきます。
 これは、数年前についた付録の復刻版で、評判がよかったために再度付録化したそうです。
 内容は、小学生から高校生までの作文、感想文、小論文の書き方で、言葉の森で勉強する主な構成法と見本の文章が載っています。
 小学生のころから、大学入試の小論文を書くときまで使える息の長い教材ですので、できるだけ「プレジデントファミリー9月号」を購入されることをおすすめします。
 書店では手に入りにくいこともあると思いますので、インターネットでの注文は、プレジデントファミリーのホームページからがいいと思います。
http://www.president.co.jp/family/backnumber/2012/
横浜港南台教室で無料子育て講座
 横浜港南台教室で、これから毎月1回第4木曜日の午後1時~2時「無料子育て講座」を行います。 第1回は、7月26日(木)午後1時~2時
 この「無料子育て講座」は、言葉の森の生徒の保護者以外の方も参加できます。対象学年は、主に小中学生の保護者になると思いますが、制限はありませんのでだれでも自由に参加できます。ただし、席の関係で、できるだけ事前に参加の申し込みをしていただきます。
 第1回のテーマは、「読書の仕方、読解力のつけ方」です。子育てに関する質問、言葉の森の勉強に関する質問などについても、その場でお答えします。
必須項目のマークを●印から★印へ
 言葉の森の課題と項目のうち、必ずやるものは●印としていましたが、この●印のマークが、ただの点のように見えるため、7月の課題フォルダから、★印に変更しました。
 課題の解説の文章の中で、●印が使ってあるものがあるかもしれませんが、★印と読み替えておいてください。
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 なぜこうしたのかという理由は次のとおりです。(関心がなければ読み飛ばしてください)
 パソコンで使われる日本語は、マイクロソフトのワードなどで使われていたShift_JISという文字コードが主流でした。しかし、Shift_JISはプログラミングなどで使うと文字化けする部分があるため、インターネットではEUC-JPという文字コードが主に使われていました。しかし、その後、アメリカの主導で、世界の言語の文字コードを統一的に決める動きがあり、主なサイトの文字コードはUTF-8になりました。
 言葉の森のホームページは、これまでShift_JISとEUC-JPで作っていましたが、2011年11月にすべてUTF-8に切り替えました。しかし、この切り替えによにって、これまでハイフンや全角ダッシュだった文字が「?」で表示されるようになってしまいました。また、UTF-8では、●や○や■や□が全角ではなく半角の文字として表示されるため、点のようになってしまいました。(この「言葉の森新聞」のページでは、内部のプログラムで●や■を大きく表示させているので全角で見えますが)
 3種類の文字コードが混在していることが、日本の子供たちが気軽にプログラミング遊びができない最も大きな原因になっていました。しかし、今後、この状態は改善されていくと思います。
読解問題は、集中して取り組む番号を絞って解く
 毎月第4週の読解問題は、選択式問題の解き方のコツを身につけるために行っています。
 なぜこのコツを身につける必要があるかというと、読解力があるのに国語の点数が悪い子のいちばん大きな原因は、この解き方のコツを知らないことにあるからです。
 これは、小中学生ばかりでなく、高校生にもあてはまります。以前、たまたま高校3年生が多かったときに、みんなに同じようにセンター試験の国語の問題をやってもらいました。すると、読む力のあるはずの生徒でも60点ぐらいの平均点しか取れない子が結構いました(高校3年生の夏ごろの話です)。
 それで、その子たちに1人1、2時間かけて、実際の答えと照らし合わせながら解き方のコツを説明しました。すると、驚くことに多くの生徒が次の週から100点近い点数を取ることができるようになったのです。これは不思議でも何でもありません。選択式の問題は、厳密に解けばだれでも満点に近い点数を取れるのです。(だから、問題作成をする人は大変なのです)
 こういう解き方のコツを理解することが必要になるのは、小学校5年生ぐらいからです。小学校4年生までは、そこまで考える必要はありません。ですから、小学校低中学年で、清書に時間がかかる場合は読解問題まではやらなくてもかまいません。
 小学校高学年や中高生でも、清書に時間がかかり、読解問題に取り組む時間が十分に取れないときがあります。そういうときは、8問全部を解くのではなく、問1と問2の2問だけは確実に解き、それ以外の問題はやらない(又は手を抜く)というふうにやっていってください。
 この読解問題は、解き方のコツを身につけるためのものですから、点数がいいとか悪いとかということは全く重要ではありません。むしろ、自分が確実にできたと思った問題が×になったときが、最もいい勉強の機会になるのです。
勉強は、毎日、毎週のペースが続けやすい
 現代人の生活、特に子供たちの生活は、1週間が基準になっています。月曜日には何があって、火曜日には何があって、ということが習慣になると、特に意識的に努力しなくても、その曜日のその時間になると自然に体が動きその決まった勉強や仕事をやれるようになります。
 言葉の森の作文の勉強が週1回のペースなのは、そういう理由があるからです。これが隔週だったり月1回だったりすると、習慣化することが難しくなるので、かえって勉強が定着しません。
 作文の勉強は毎週1回のペースですが、暗唱や読書の自習は毎日1回のペースが理想です。暗唱や読書の続かない子を見ていると、毎日ではなく、週に何日かやるだけということが多いようです。
 子供の生活は毎日同じように過ごすことが大事ですから、例えば旅行に出るときでも、毎日の自習の暗唱と読書だけは旅行先で続けるようにするといいのです。旅行に行ったときぐらい、普段の生活は忘れてというのは大人の世界の話です。子供は、いつでも同じように同じことをしている方が精神的にも安定できます。
 暗唱や読書の習慣は、1日でも抜かすとそのまま忘れてしまうことがあります。それぐらい、習慣というものはつけにくく、くずれやすいものです。そのときに大事なのはやはりお母さんのひとことです。自習をやっている子のほとんどは、親が毎日のように声掛けをしています。一度決めたら、放っておいてもずっと毎日の自習をやり続けるというような子はまずいません。人間はロボットと違い、すぐに飽きる存在です。だから親の声掛けが必要で、その声掛けがスムーズにできるように、自習は毎日の習慣にしておくといいのです。
上手な子の作文を見せて比較しない
 学校でクラスの文集などが出されると、お母さん方の中に、その文集の中の上手な作品を見せて、子供を励まそうとする人がいます。それは逆効果で、子供は上手になるどころか作文が苦手になっていきます。
 上手な作文を見せて上手になるぐらいなら、日本中の子供はほとんど全員、すぐに作文が上手になります。そうならないのは、作文が上手になるというのはもっと別のメカニズムが働いているからです。それは、読む力をつけることによって、その読む力によって獲得された理解語彙が作文を書く際の表現語彙にまで進化するという仕組みです。だから、作文が上手になるのは、だれでも時間がかかるのです。
 作文以外の教科の成績は、国語にしても算数・数学にしても英語にしても、比較的短期間で上げることができます。だから、他人と競争することが励みになることもあります。しかし、作文は努力してすぐに成果が出るということはあまりありません。あるとすれば、字数を長く書くとか、漢字を使って書くとかいうことぐらいです。作文を上手に書かせるという目的で、子供たちの作品を比較して励ますことは、弊害の方が大きいのです。
 では、子供はどこで作文を書くときの意欲を持つかというと、それは、身近な人、お父さんやお母さんや先生が、自分の書いた作文のいいところを認めてくれ、その内容に関心を持ってくれるときです。作文が得意な子も、苦手な子も、周囲の人の好意的な関心によって同じように意欲を持って書くようになります。
 他人と比較するのでなく、自分の子供の作文のいいところだけ見て褒めて励まし、その一方で気長に毎日の読書や暗唱(音読)を続けていくというのが作文を上達させる道です。
作文コンクールへの取り組みについて
 夏休みは、いろいろな作文コンクールがあります。
 この作文コンクールを目標に作文を書かせることは悪いことではありませんが、上位に入賞することは当然ですが確率的に難しいものです。
 ですから、できるだけ参加賞のようなものがあるコンクールを選んでいくといいと思います。
 また、小学校低学年では、上手に書くという感覚があまりないので、ついお母さんが手助けしてしまうこともあると思います。しかし、手助けが多い状態で入選すると、それは子供にはあまりいい思い出にはなりません。入選よりも、自分の力で書くことを優先していくようにしてください。
 ところで、中学生や高校生で実力のある生徒は、上手に書くコツがわかっているので、工夫次第で入選する作文を書くことができます。現在、高校入試や大学入試で推薦入学の機会が増えていますが、コンクールに入選したという実績は、かなり高いポイントになります。それは客観性のある実績だからです。中高生で森リン大賞のベスト10によく選ばれるような人は、ぜひコンクールに挑戦してみてください。
 
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