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  【重要】12.1週作文進級テスト(再掲)
  11月23日(金)は休み宿題
  11月29日(木)・30日(金)は休み
  4週は読解問題と清書。幼稚園生は作文
   読解問題の答えの書き方、送り方
   手書き清書の送り方
   投稿の仕方
  パソコン入力清書の送り方
  受験コースの作文でスピードアップを図るには(過去の記事の再掲)
  作文のもとになる読書(facebook記事より
  勉強の基本は家庭での読書、音読、対話(facebook記事より)
  和魂洋才の精神(facebook記事より)
  作文に書くことをすぐお母さんに聞く子(facebook記事より)
 
言葉の森新聞 2012年11月4週号 通算第1249号

https://www.mori7.com/mori/

森新聞
【重要】12.1週作文進級テスト(再掲)
 12.1週に、作文進級テストを行います。
 提出が遅れた場合は進級できません。(12月8日ポスト投函まで)
 課題フォルダの構成・題材・表現・主題の★印と字数が全部できていることが合格の条件になります。(表現の項目などで二つ以上の項目が指定されている場合はどちらかができていればその項目は◎です)。キーワードと字数が採点の基準ですので、指定された字数以上で必要な項目が全部入る作文を書いていってください。中学生以上の時間制限については、今回は採点の基準にしませんが、できるだけ時間内に書き上げる力をつけていきましょう。
 手書きで作文を書く人は、項目ができたところに項目マークを書いておいてください。
 パソコンで作文を書く人は、作文の中に項目のキーワードを入れておいてください。
 小学生の場合は、提出する前に、おうちの方が字数と項目マークをチェックしてあげてくださるとよいと思います。
 小学2年生までの生徒は、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。10月以降に受講を開始した生徒も、試験は行いますが、全員進級扱いで先の級に進みます。
 12月8日ポスト投函が締め切りですので、12月1週に作文が書けない人は、11月中に12.1週の作文試験を先取りして行ってください。
 なお、進級テストは、10月と11月のいずれの月も最低1回は作文を出していることが条件になります。11月又は12月の作文で、どちらかの月で1回も書いていない場合は、12月8日までの間に作文を提出してください。
11月23日(金)は休み宿題
 11月23日(金)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日午前9時-午後7時50分。電話0120-22-3987)
 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。
 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/
 授業と予習の掲示板「ジュンベリーの丘」 http://www.mori7.com/okajg/
11月29日(木)・30日(金)は休み
 11月29日(木)・30日(金)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。
4週は読解問題と清書。幼稚園生は作文
 幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。
 小学1年生以上の生徒は、読解問題と清書を行います。読解問題の時間がかかるため清書の時間が取れない場合は、読解問題は省略するか最初の2問だけをやる形でも結構です。
読解問題の答えの書き方、送り方
 読解問題の答えを作文用紙に書く場合は、問題の番号と答えがわかるように書いてください。書き方は自由です。
 読解問題の用紙は返却しませんが、選んだ番号と正解は山のたよりに表示されます。
 読解マラソンの問題のページから答えを送信すると、その場で採点結果が表示されます
 
(この場合、作文用紙に答えを書く必要はありません)
※図解の説明は、「学習の手引」の「10.読解問題と清書の仕方」をごらんください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php?ki=gate#27
手書き清書の送り方
 手書きの清書は、翌月の1週の作文と一緒に返却します。
 パソコンで清書を入力した場合、手書きの清書は必ずしも先生に郵送などで送る必要はありません。手書きの清書のスキャン画像を作文の丘からアップロードした場合も、先生に郵送などで送る必要はありません。
投稿の仕方
 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。
 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。
(1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。
 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。
 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。
●朝日小学生新聞の住所  104−8433 東京都中央区築地3−5−4 朝日小学生新聞 「ぼくとわたしの作品」係 御中
★二重投稿はしないようにしてください。 ★友達の固有名詞などが入っていないか保護者がチェックしてあげてください。
パソコン入力清書の送り方
 4週の清書は、手書きで清書をした場合も、そのあと、できるだけパソコンで再入力したものを「作文の丘」から送ってください。これは、作文の進歩を生徒が実感できるようにし勉強の意欲につなげていくためです。
 清書を送る場合、週は必ず「4週」を選択してください。ほかの月や週を選択すると、その月と週の作文と講評が上書きされてしまいます。感想文を清書にする人は、三文抜き書きや要約の部分は省略するか、自分の言葉に直して書くようにしてください。
 ワードなどのワープロソフトは改行の際のスペースが正しく表示されないので、いったんメモ帳などにコピーしてメモ帳の上でスペースをつけてからインターネットで送るようにしてください。
 自宅でパソコン再入力ができない場合は、先生に(有料で)パソコン入力を依頼することもできます。その場合は、手書きの清書の住所シールの余白に「入力依頼」とご記入ください。
(入力依頼の料金は1文字1円で、翌月の受講料に加算して引き落としいたします)
 パソコンからの清書の送り方は、「学習の手引」の図解を参考にしてください。わかりにくいときは事務局に直接お電話をしてお聞きください。
http://www.mori7.com/mori/gate.php
受験コースの作文でスピードアップを図るには(過去の記事の再掲)
 小学校6年生の中高一貫校などの入試作文で、30分800字などの試験課題が課せられる場合があります。高校生の大学入試小論文では90分1000字などが普通ですから、30分800字というのは異常な速さです。このような時間と字数でまともに書ける子はほとんどいません。その結果、大きな差がつくので点数をつけやすくなるということです。
 しかし、これまで言葉の森から入試に臨んだ子供たちは、ほとんどが30分で800字ぐらいの作文を書いてきました。入試では、気合いが入るので練習のときよりも速く書けるからです。
 もちろん、練習のときに速く書く方法もあります。
 しかし、速く書く練習をするのは、試験の前の1~2ヶ月にしておく方がいいと思います。それまでは、時間を計りながら書きますが、速さよりも内容を優先していきます。なぜかというと、内容がよければ、その内容を試験の材料として生かせるからです。
 普段の練習は、実戦のための予行演習ではなく、材料作る準備のための練習と考えておいてください。普段の作文の練習でよい材料とよい表現を蓄積しておくと、それを試験で生かすことができます。試験で速く書くためには、普段の作品で時間を速くするよりも、充実した内容を書くことに力を入れておくことです。
 試験前の1、2ヶ月間で速く書く練習をするときのコツは次のようになります。まず第1は、問題を読んだあと、作文用紙の余白に3、4ヶ所の箇条書きでメモをしておくということです。第2は、作文を書いている間は、消しゴムで消さない、書いたところを読み返さない、書くことを考えない、という三つのことをできるだけ守ることです。第3に、書くことをあれこれ考えずに書くためには、作文を書いていて書くことに詰まったときに、最初のメモを見ます。メモを見てすぐに書き続けるというやり方をしていけば、途中で考える時間を減らすことができます。第4に、作文の4分の3ぐらいまでの長さはほぼノンストップで書いていきます。途中で話が多少脱線したりずれたりしていても構いません。最後の4分のがまとまっていれば、全体がまとまってくるからです。第5に、作文の結びの4分の1ぐらいに来たときに、初めて全体を読み返してまとめる体制に入ります。まとめる場面では、書き出しの意見とできるだけ対応するように考えていきます。
 このような形で、ノンストップで速く書く練習は、1、2ヶ月でできます。毎週1回作文を書いている人は、同じテーマで同じ内容の文章を書く練習をする形で、毎日作文を書いていきます。1ヶ月毎日30分で800字を書く練習をしていると、速く書く感覚がつかめると思います。
作文のもとになる読書(facebook記事より
 根から吸収し、葉から蒸散させて、
 草木は次第に生長する。
 知識を吸収し、思考を表現して
 人間も次第に成長する。

 吸収したものをいったん自分の中に蓄えて、それから徐々に自分の血や肉にして表現していくのが勉強です。しかし、その表現の前提になるものは吸収です。吸収しているものがあるから、表現するものも出てきます。
 作文の勉強をしていると、「書くことがない」という子がときどきいます。その原因のひとつは、本を読んでいないことにあります。
 「書くことがない」という子に、「本を読んでないだろ」と言うと、「あ、そういえばしばらく」ということがよくあります。書くことがないのではなく、書くための言葉が枯渇しているのです。
 葉っぱがしおれているのは、葉っぱに根性がないからではなく(笑)、土が乾いているからです。
 「三日(さんじつ)書を読まざれば語言(ごげん)味なし」という言葉があるように、読書は毎日することが大事です。
 もちろん、大人もね。

「読書の好きな子になる庭」facebookグループもおすすめです。
http://www.facebook.com/groups/dokusho/
勉強の基本は家庭での読書、音読、対話(facebook記事より)
 勉強の基本は簡単です。
 朝ごはん前に音読や暗唱をして、夕方は必ず読書の時間を作ること。
 そういう毎日を例外なく続けながら、いつも明るく褒めること、細かい注意はしないこと。
 テレビやパソコンは時間を決めて、できるだけ対話の時間を作ること、人の悪口は言わないこと。

 これで、みんな頭もよく、性格もいい子になります。毎日の平凡な積み重ねがないまま、突然塾に通わせてもほとんど何も変わりません。家庭が教育の出発点です。
 しかし、親も最初はみんな初心者です。(生まれつき親という人はいないので)。子供が小1のときに、上のような生活スタイルを作れば簡単ですが、途中からそういう生活に切り換えることはなかなかできません。それでも、気づいたときから変えていくしかありません。
 いちばんやりやすいのは、まず毎日の読書。その次が毎日の音読です。ただし、学校で読書をしているからとか、学校で音読の宿題が出ているからとかいう、外からの力に頼るやり方ではなく、家庭で独自に方針を持ってやっていくことです。
 方針が決まったら、あとは例外を作らずに続けることと、いつも明るく褒めること。家庭学習がうまく行かないいちばんの原因は、例外を作ることと、つい注意をしてしまうことだからです。
 でも、もし例外ができてしまったらどうするかというと、その例外の理由をはっきりと説明すればいいのです。そして、例外があまりできそうなことは、最初からやらないようにすることです。もし注意してしまったらどうするかというと、そのあとすぐに明るく褒め直せばいいのです。
和魂洋才の精神(facebook記事より)
 気に入らない相手とは、自分にないものを持っているものです。
 その相手とは、苦手な人間でもあり、苦手な科目でもあり、苦手な仕事でもあるでしょう。
 その相手を受け入れ、そこから学び、自分の中に取り入れること、それが和魂洋才の精神です。
 逆風を防ごうとするのではなく、それを風力発電として利用する、そういう発想が必要なのです。

 ヨーロッパが植民地を広げたとき、多くの有色民族は抵抗なく征服され、一部は無謀に抵抗し鎮圧されました。そこに共通しているものは、敵から学ばない閉鎖性でした。
 日本もまた初めは攘夷の国論で内向きに固まっていましたが、やがて和魂洋才の精神に転換し、敵から学ぶことを第一の国策とし、独立を守り発展しました。
 この柔軟な向上心を思い出すことです。(ただし、洋才に溺れて和魂の方を忘れてしまわないようにね)
作文に書くことをすぐお母さんに聞く子(facebook記事より)
 人間は、もともと自分の力でやることが好きです。
 人に聞くのは、やり方がわからないか、自分でやることに自信がないからです。
 そういうときは、全部自分でやらせるのでも、全部他人がやってあげるのでもなく、
 途中までやり方の見本を見せてあげることです。

 作文を書くときに、「次、どう書いたらいいの」と、すぐ聞く子がいます。お母さんが教えると、そのとおりに書き、「次、どう書くの」。少し書いては、次に書くことを聞くという場合はどうしたらいいのでしょうか。
 第一は、文章を書くためには、文章を読むことに慣れておく必要があります。読む力をつけるために、これから気長に毎日本を読む習慣をつけることです。
 第二は、何を書いても、書き方が違っていても、とりあえずはすべて褒めて認めてあげることです。そして、自分の力でやることに自信をつけることです。
 第三は、お母さんが書くことをどんどん教えてあげて、そのとおりに書いてもいいのだと考えを切り替えてしまうことです。
 第四は、作文を書き出す前に、子供とお母さんで楽しくお喋りをしながら、作文に書くことを白紙1枚に散らし書き風にメモすることです。(これを構成図と呼んでいます。時間は10分程度)
 この構成図を書く方法を何度かやると、子供は書き方のコツがわかるようになり、やがてすぐに自分の力で書くようになります。(動画で説明しています)
http://www.mori7.com/douga/001/kouseizu_oya.php

 「メイカーズ」という本を読みました。著者のクリス・アンダーソンは、「ロングテール」や「フリー」を書いた人です。書かれている内容は、消費のロングテールを越えて、これからは生産のロングテールに、人々の志向が移りつつあるということです。
 人間は、自分だけのものを消費するのでは飽き足らず、自分だけのものを作りたくなるのです。これまで自分で作るということに関心が向かなかったのは、そのための素材や道具を手に入れることが難しく、作ったものを広める方法がなかったからです。
 そういう時代の制約がなくなりつつある今、大事なことは、自分で作るということに自信を持つ子供たちを育てていくことです。それが作文の勉強のひとつの意義でもあるのです。
 
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