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言葉の森新聞
2016年10月4週号 通算第1440号
https://www.mori7.com/mori/ |
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■10月29日(土)・31日(月)は休み |
10月29日(土)と31日(月)は、第5週でお休みです。先生からの電話はありません。振替授業もお休みです。 |
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■第4週は清書。幼稚園生は作文 |
幼稚園年中と年長の生徒は、第4週も普通の作文を書く練習です。自由な題名で作文を書いてください。 小学1年生以上の生徒は、清書を行います。 清書をしたあと、時間に余裕のある場合は読解問題をしてください。 |
●清書の意義と方法 |
清書とは、これまでに書いた作文の中で内容がよかったものを書き直すことです。 内容がよいとは、個性、感動、共感などがあるということです。 書き直すときは、次の点に留意してください。 (1)漢字で書けるところは漢字で書く。 (2)たとえや自作名言を工夫できるところがあれば工夫する。 (3)似た話や続きの話を書くことによって字数を増やす。 (4)作文用紙の空いているところに絵などをかいてもよい。 |
●清書の投稿 |
清書した作文は、小学生新聞や一般紙などに投稿してみましょう。 手書きの清書の原本を、新聞社に投稿したり、コンクールに応募したりする場合は、清書のコピーの方を先生に送ってください。 新聞社に投稿する際は、作文用紙の欄外又は別紙に次の事項を記載してください。 (1)本名とふりがな(2)学年(3)自宅の住所(4)自宅の電話番号(5)学校名とふりがな(6)学校所在地(町村名までで可)など。 投稿する際は、ペンネームを本名に訂正しておいてください。作文の中に友達の名前が固有名詞で入っている場合は、イニシアルなどに直しておいてください。投稿する作文の内容は、保護者がチェックしてあげてください。 同じものを複数の新聞社やコンクールに送らないようにしてください。これは二重投稿といって、もし両方に掲載されてしまった場合、掲載先に迷惑をかけることになります。 |
●小学生新聞の投稿先 |
■104-8433 東京都中央区築地3-5-4朝日小学生新聞「ぼくとわたしの作品」係 ■100-8051(住所はいりません)毎日小学生新聞「さくひん」係(600字以内) ※清書した作文を投稿しない場合でも、額などに入れて家の中に飾っておきましょう。 |
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●手書き清書の送り方 |
手書きの清書も作文と同じように先生に送ってください。 翌月の1週の作文と一緒に返却します。 |
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■4週目の読解問題(小1以上) |
小1以上の生徒には、課題フォルダに、4週目の長文をもとにした読解問題を2問載せています。時間のある人は取り組んでください。 問題数を少なくして、問7と問8の2問だけにしたのは、じっくり解いて満点にすることが目標だからです。 問1~6も含めた全問を解きたい方は、「問題のページ」で長文と問題をごらんください。ただし、その場合も、必ず全問正解になることを目標に解いてください。 http://www.mori7.com/marason/ki.php |
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■11月3日(木)は休み宿題 |
11月3日(木)は、休み宿題です。先生からの電話はありませんが、その週の課題を自宅で書いて提出してください。 先生からの説明を聞いてから書きたいという場合は、別の日に教室までお電話をして説明をお聞きください。(平日9時~19時50分、土曜9時~11時) 電話の説明を聞かずに自分で作文を書く人は、ホームページの「授業の渚」か課題フォルダの「解説集」を参考にしてください。 課題の説明の動画「授業の渚」 http://www.mori7.com/nagisa/ オープン教育の掲示板「森の予習室」にも、学年別の予習のヒントが載っています。 |
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■学力は読書量に比例し、成績は勉強時間に比例する(つづき) |
成績は、勉強の時間に比例します。 勉強の方法というのももちろん成績に影響しますが、もとになるのは勉強の量です。特に、低学年のときほど、勉強の量はそのまま成績に表れます。だから、成績のいい子は、よく勉強をしている子なのです。 成績は点数として表面に現れるので、誰でも関心を持ちます。成績がよければ安心し、成績が悪ければ不安になります。しかし、本当に関心を持たなければならないのは、学力の方です。 では、学力と成績は、どこで見るとよいのでしょうか。学力と成績の違いは、漢字の力に表れます。学力のある子は、漢字の読みがよくできます。その学年ではまだ習っていない漢字についても読みだけは知っているという子が多いのです。 しかし、漢字の読みがよくできる子が、漢字の書きがよくできるとは限りません。漢字の書きは、書き取りの勉強量に比例します。だから、成績は漢字の書きに表れると言っていいのです。 両方できるのが、もちろんいちばんいいのですが、大事なのは読む力の方です。読む力のある子は、書く勉強を始めればすぐに書く力もついてきます。しかし、その逆はありません。 だから、読む力は読書量によって独自に育てていく必要があるのです。 |
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■勉強ができすぎる子の問題 |
小学校低学年から作文の勉強を始めようという子は、一般的にかなりよく勉強のできる子です。 学校の普通の勉強は、もうすっかりできるので、それ以外の面白い習い事をしたいということで作文教室に来ることが多いのです。 もちろん、反対に超がつくほど苦手という子も来ます。しかし、そういう子供たちは特に問題がありません。 毎日の読書と長文音読の習慣をつけて、毎週書く作文のいいところを褒めていけば、必ず上達していくからです。 問題は、よくできる子の方にあります。 小学校低学年でよくできるのですから、学校のテストなどは常に百点です。 何をやってもよくできるので、家庭で学年よりも先に進んだことをしています。そして、その先の学年のこともすっかりできるのです。 勉強ができるだけでなく、態度もしっかりしているので、学校のクラスでも自然にリーダーのような役割を果たしています。 そういう模範的なよくできる子のどこが問題になるかというと、そのよくできすぎるところなのです。 第一は、知的な理解が進んでいるので、実際の行動よりも理解が先になりがちなところです。 世の中には実際に体験してみなければわからないことがあり、その体験の中で予想とは違ったトラブルや失敗に遭遇するのが普通です。そして、その予想とは違った失敗の経験から、知的な理解以上に多くのものを学んでいくのです。 しかし、理屈による理解が先行している子は、やらなくてもわかったつもりになるので、実際の行動を省略しがちです。 小学生のころは、知的な理解が早い子の方が進んでいるように見えるのですが、学年が上がるにつれて、そして将来社会で活躍するようになる時期になると更に、理解よりも行動を優先する人の方が成長が早くなってくる傾向があるのです。 だから、勉強のよくできる子は、特に、勉強以外の実際の行動の時間を確保してあげる必要があります。 本をよく読む子の場合は、本に書かれていることの理解で終わらせずに、その本に書かれていることを実際にやってみるような経験を用意してあげるといいのです。 第二の問題は、勉強が同じ学年の子供たちよりも先に進んでいる子は、クラスの中で浮いてしまう場合があることです。 そういう子は、子供どうしで遊ぶよりも、大人と話している方が楽しいということがあります。 しかし、大人は節度を持った話し方をしますから、子供どうしでよくありがちないざこざというものがありません。 子供は、周囲との時には理不尽なやりとりの中で成長していきます。子供どうしで遊ばない子は、そういうやりとりの機会が少ないまま、大人の中でいい子のまま成長してしまうことがあるのです。 しかし、もちろんこれは、成長とともに友達どうしの交流は必ず増えてきますから、次第にその子なりに人間関係のバランスが取れるようになります。 それでも、そこまでの苦労は、本人にとってはかなりあるのです。 第三の問題は、よくできる子は、傍目にはそう見えなくてもやはり無理をしてよくできる子になっていることが多いことです。 子供は、本当はくだらない漫画などをだらだら読むような生活もしたいのです。しかし、いい子でいるためには、親が喜ぶようないい本を読まなければなりません。いい本はもちろん面白いのですが、本当はそういう本ばかり読むとか、そういう本しか読まないということは不自然なことなのです。 今は少子化が進んでいるので、子供は親の目を離れて自由な時間を持つということがなかなかありません。その自由に脱線する時間がないということが、あとで無理として出てくるのです。 その無理は、軽い場合は、親への反発として出てきます。小学校低学年でいい子であった子ほど、小学4、5年生の自立意識が目覚めるころになると、親の言うことを聞かなくなるのです。 しかし、親への反発は成長とともに、自然に元に戻ってくるので、それほど大きな問題ではありません。 無理な生活を続けたもっと大きな問題は、学年が上がるにつれて次第に無気力になってくることです。 この無気力も軽い場合は、勉強に対する無気力で済みます。小学校低学年のころ勉強のよくできた子が、中学生、高校生となるにつれて次第に勉強に対する関心を失っていくのですから、問題と言えば問題ですが、それは生活に差し支えるほどではありません。しかし、重い場合は、生活そのものが無気力になってしまうことがあるのです。 今の家庭は、親子だけの核家族で過ごす時間が多いので、祖父母や近所の家族との交流があまりありません。 そうすると、どうしても親の価値観だけで子育てが進んでしまいがちです。 だから、親はいつも全体のバランスを考えて子育てをしていく必要があります。 そのひとつのポイントは、いいことも悪いことも度を過ぎない程度にやることです。 そして、子供が親の価値観から離れて自由に生活できる時間や場所を必ず確保してあげることです。 |
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