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言葉の森新聞2022年8月2週号 通算第1718号 枝 0 / 節 1 / ID 印刷設定:左余白12 右余白8 上下余白8
  ■1.基礎学力クラスの名称を総合学力クラスにし、小3、小4を含め、運営の仕方を一部変更します
  ■2.プログラミングクラスの新しい教材について
  ■3.「起立、礼」と「終わりの一言」――一人ひとりが主体的に参加する授業
  ■4.未来の教育の新しいプラットフォーム――オンラインの4人クラスの発表個別教育
 
言葉の森新聞
2022年8月2週号 通算第1718号

https://www.mori7.com/mori

森新聞
枝 1 / 節 2 / ID
1.基礎学力クラスの名称を総合学力クラスにし、小3、小4を含め、運営の仕方を一部変更します 枝 4 / 節 3 / ID 32519
 この変更は、9月からとしますが、教材の選択の仕方などは早めに行って結構です。

 現在、基礎学力クラスには、幼長から小3まで約35名の方が参加しています。

 最近、それぞれの生徒の学習の進度が上がってきたので、「基礎学力クラス」という名称がふさわしくなくなってきました。
 そこで、1月ごろの新規生徒募集の際には、「基礎学力をつける……」という言葉を使いますが、「基礎学力クラス」の今後の正式の名称は、「総合学力クラス」とします。

 その上で、総合学力クラスは、「幼長対象」「小1対象」「小2対象」「小3対象」「小4対象」などのように、学年をできるだけ絞るようにしたいと思います。
 どのクラスがどの対象学年になるかは、クラスの表示のところでわかるようにしておきますが、当面の大幅なクラス編成はありません。

 振替については、同じ総合学力クラスであれば、対象学年とは関係なくできるようにします。

 教科については、小2までは、これまでと同様、国語、算数、暗唱、発表です。
 小3以上は、英語も選択できます。小3と小4の英語テキストは、ウィンパス英語ですが、小4は、英語音読暗唱も取り入れます。

 授業の週ごとの基本は、

1週目 国語と漢字
2週目 算数と計算
3週目 暗唱(又は英語)
4週目 発表と保護者懇談会

とします。

 ただし、週ごとの基本に関わらず、教科は何を重点にして学習してもいいとします。
 例えば、毎週国語をやるとか、国語と算数を交互にやるとか、暗唱に力を入れるとかいうことを自由に選択できるようにします。
 自分が勉強する教科は、学習記録に4教科まで入れられますから、毎回の学習記録には、自分のやっているものを全部入れておくといいと思います。
 ただし、先生が重点的に個別指導をするのは、一番最初に入れてあるものです。1日に何教科も全部を指導するわけではありません。

 4週の発表と保護者懇談会だけは、全員一律とします。
 4週目の発表は、創造発表クラスの発表と同じく、生徒の興味のあるものを研究、実験、観察、工作などで取り組み、自由に発表してください。
 この創造発表的な学習は、親子の対話を充実させ、子供に学問の面白さを気づかせるためのものですので、ぜひお父さんやお母さんも楽しめるようなものを積極的に取り組んでください。
枝 6 / 節 4 / ID 32520
作者コード:
2.プログラミングクラスの新しい教材について 枝 4 / 節 5 / ID 32541
 プログラミングクラスで、これまではScratchのあと、JavaScriptに入るようにしていましたが、JavaScriptは英語の単語がかなり出てくることと、エディタが使えないと操作がしにくいことから、これからの教材の進み方を次のようにしたいと思います。

1.「できるキッズのScratch」のあとは、Scratchを更に詳しく練習するために、次の本をテキストにします。(ただし、小学校高学年以上は、すぐにJavaScriptに進んでもいいです。)
「Scratchでゲームをつくって楽しく遊ぼう」(技術評論社)2280円+税
https://www.amazon.co.jp/dp/4774198161/ref=cm_sw_r_tw_dp_KSWQRRPJTEXYP16X2FB7
・実際にプログラミング教室を運営している人が書いているのでわかりやすいです。

2.JavaScriptについては、今の「12歳からのJavaScript」は、内容は面白いのですが、HTMLやエディタの説明が詳しくないので、新たに次の本をテキストにします。(Htmlとエディタについては、同じ著者が別の本を出していますが、現在その本が絶版になっているようです。)
 新しいテキストは、
「できるキッズ子どもと学ぶJavaScriptプログラミング入門」(インプレス)2200円+税
https://www.amazon.co.jp/dp/4295004855/ref=cm_sw_r_tw_dp_T6HHJBRGHFRQAXT7K0M6?_encoding=UTF8&psc=1

※プログラミングの教材は、毎年よいものが出ているので、今後も必要に応じて、新しい教材を追加することがありますので、ご了承ください。
枝 6 / 節 6 / ID 32542
作者コード:
3.「起立、礼」と「終わりの一言」――一人ひとりが主体的に参加する授業 枝 4 / 節 7 / ID 32521
 昔の学校では、授業の開始時に、日直が「起立」と言い、生徒全員が立ち上がり「礼」の言葉で、「よろしくお願いします」と一斉に言うような挨拶がありました。
 授業の終了時には、同じく、「起立、礼」「ありがとうございました」というような挨拶が行われていました。
 今は、そのような挨拶をしているところは、少ないと思いますが、全員が一斉に同じ行動をとるというまとめ方は、今でもよく行われていると思います。

 中根の担当しているオンライン4人クラスでは、最初は、「夏休み、どんなことをした?」と全員に聞くようなところから始まり、授業の終了時には、全員がそれぞれ、「終わりの一言」を言って終了にするというやり方をしています。

 この「終わりの一言」の言葉が、生徒それぞれに個性があります。
 「今日、友達とプールに行った」と言う子もいれば、「今日、これから花火をする」と言う子もいます。「自分の作ったダジャレ」を言う子もいれば、「将来の夢」を言う子もいます。「こんな嫌なことがあった」と言う子がいるときもあり、「こんないいことがあった」と言う子がいるときもあります。

 この一人ひとりの言葉を聞いていると、子供たちにはそれぞれの人生があるのだということが実感としてわかります。

 先生というような仕事は、これまでは、一斉に勉強を教えて、一斉にテストをして、一斉に評価するようなやり方で行われていました。
 いわゆる、「起立、礼」の一斉教育です。
 もちろん、それはそれでよかったのです。

 しかし、こういう一斉の仕事をしていると、たぶん、先生は、勉強の出来がいいとか悪いとかいう観点からしか子供を見られないようになると思います。

 しかし、社会に出れば、勉強の成績がどうだったかということは、かけっこの順番がどうだったかということを同じような、さまざまな違いのひとつでしかありません。
 それ以上に、もっと多様なそれぞれの子の個性と長所を生かすような形で、子供たちの社会生活は行われていくからです。

 オンライン4人クラスのいいところは、全員に発言する場があることです。
 子供たちは、みんな主体的に参加することが好きです。
 どんなに優れた講義であっても、人の話を聞くだけの授業は面白くありません。

 子供たちが、勉強よりも遊びが好きなのは、遊びは主体的に参加することができるからです。
 自分で勉強して、自分から発表するという授業があれば、それは遊びと同じような主体的に参加できる勉強の時間になると思います。
枝 6 / 節 8 / ID 32522
作者コード:
4.未来の教育の新しいプラットフォーム――オンラインの4人クラスの発表個別教育 枝 4 / 節 9 / ID 32523
●動画:https://youtu.be/dIPWE_7Z3rw

 今日の教育の諸問題を解決する最も根本的な方法は、教育のプラットフォームを作り変えることです。
 それがオンライン4人クラスの発表個別教育です。

 発表個別教育とは、生徒全員が主体的に発表できる学習環境の中で、生徒が自分に合った個別的な学習に取り組み、先生が生徒に個別的に指導をするという教育のことです。

 現在の教育は、先生が生徒に一方的に教えることを前提にしています。しかも、その人数は往々にして30人や40人の生徒に対し先生が1人または2人という状態で行われています。これでは満足な個別対応はできません。

 効率のよい個別対応ができないから、教える側は、一律に一斉の宿題を出し、一律に一斉のテストをするような教育方法を取らざるを得ません。

 こうして、教育は、生徒にとっては受け身の退屈な時間となり、先生にとっては生徒を評価することが仕事の中心であるかのような時間になっているのです。

 一方、一斉指導ではなく、生徒に対する個別対応を重視する立場からは、より少人数の教育、さらには一対一の教育に進もうとする傾向があります。
 その到達点は、マンツーマンの教育です。しかし、その場合でも先生が生徒を教えるという構造はほとんど変わりません。

 マンツーマン教育で効果が出るのは、受験直前のような、生徒の意欲が明確な限られた場合だけです。
 そうではない多くの場合、家庭教師のようなマンツーマン教育は、子どもの意欲を引き出すことができません。それは、生徒が主体になって学習するという基本姿勢が欠けているからです。

 では、どういう形態が理想の教育かというと、それは、第一に、子どもが自ら主体的に学ぶ機会が確保されていることです。

 現在の学習教材は、どの教科も懇切丁寧に分かりやすく作られています。その1冊のテキストを何度も繰り返し学習し、その内容をすっかり自分にすることができれば、その教科の学習はほぼ完成します。
 そのための最もよい方法は、家庭学習の中で、自分のペースで、自分の選択した勉強を、自分が納得するまで勉強することなのです。

 しかし、一人で勉強し、一人で学習するだけでは、その学習に最も必要な学習意欲が出てきません。
 特に、小中学生時代の勉強は、基本的な知識や技能を習得することが中心なので、学習そのものに子供を引き付けるような魅力が欠けています。
 一人で意欲的に学び続けることができるのは、高校生や大学生になり、自分の中に明確な目標があるという常体のときだけです。

 小中学生時代の子供の意欲は、個人の中の明確な目標よりも、自分の参加するコミュニティの中での役割によって支えられています。
 それがオンライン4人クラスという教育プラットフォームの役割です。

 同じ勉強に取り組む数人の気の合った仲間がいることと、その中で自分の発表の機会が常に確保されていることが、そのコミュニティの中でで意欲的に学ぶ基礎になります。

 しかし、そのためには、コミュニティの人数が4人から6人でなければなりません。
 この人数の条件はかなり重要です。
 2人や3人では、話が思うように弾まないことがあります。
 7人や8人では、ほかの人が話をしている間の待ち時間が長くなりすぎるという問題が出てきます。
 コミュニティが意欲の源泉となるためには、その人数が4人から6人であることが重要な条件になるのです。

 ところが、リアルな現実の場で、同じ課題を学ぶ、同じぐらいの年齢や、同じぐらいのレベルの生徒が、4人から6人定期的に集まるというのは、かなり限られた確率でしか成り立ちません。
 だから、学習のための4人から6人のコミュニティは、オンラインのクラスであることが必要になるのです。

 現実に、45分という授業時間の枠があった場合、読書紹介と個別学習と個別指導を行うという発表と個別の教育の両立ができるのは、通常は4人程度、低学年であれば6人程度までです。

 このオンラインクラスの中で行われる学習のひとつは、発表です。これは、読書紹介や、学習予定の発表や、場合によっては学習内容の発表などです。
 全員が発表することで、各人の意欲が生まれます。発表によって、このコミュニティに主体的に参加することができるからです。

 このオンラインクラスの中で行われる、もうひとつの学習は個別学習です。生徒が、自分の選択した教材を個別に学習します。
 そして、その個別学習に対応した個別指導があるから、学習が効率的なものになるのです。

 このオンライン4人クラスをもとにした発表個別教育が、未来の教育のプラットフォームです。
 これが、教育の基本的な形になれば、今日の教育上の諸問題はほとんど解決します。

 では、そのオンライン4人クラスの先生としての仕事を誰がやるのかというと、それは、世間の常識を身につけた大人であれば誰でもよいのです。ただ、その大人には、高い精神性と子供たちに対する分け隔てない愛情が必要となります。

 世の中に価値を生み出すものは、資源でも、土地でも、人口でもなく、人間の創造です。
 教育は、この創造の土台として最も大切なものです。
 だから、子供たちの教育に携わる仕事は、大きな価値あるものであり、そこに社会の資源を投入することは、豊かな社会を作る最も確実な条件となるのです。

 言葉の森はこの発表個別教育のプラットフォームを世の中に広げることを目指していきたいと思っています。
枝 6 / 節 10 / ID 32524
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