書いた人はももとまと on 1月 21, 1998 at 15:14:11:
コメント先: 国語ぎらいのひと、待ってます posted by タカヒロ on 12月 16, 1997 at 00:54:47:
タカヒロさんにお答えします。
>もし国語を嫌いな人がこの文を読んでいたら、
>国語のなにが嫌いなのか書いてくれませんか。
その1:国語の正解って何?
かつてある作家先生のエッセイを読んだ。その内容は、
自分の作品が入試問題として出題されていたので、ためしに
その問題に取り組んでみたら6割しかできなかった。
というものであった。
結局は作者の意図を捕らえることにあるのではなく、
“出題者の”意図するものが正解であって、それを
的確に捉える能力が国語力であり、学校の試験や受験で
評価される。すでに故人としてなってしまった人の文章の
読解なんて“本当の答”なんて永遠に分からないではないか。
その2:正しい日本語って何だ?
日本語の乱れなるものがよくマスコミなどで議論される。
最近だと「ら」抜き言葉の是非がそうだ。
しかし今、「この日本語が正しい」と言っている人たちも
その前の時代の言葉を変化させてきたのである。それは
古文と現代文とを比べてもいいし、文語体と口語体とを
比べてもいい。時代とともに言葉は変化していっているのだ。
だからこれが正しい日本語だとは言い切れない。
方言で「ら」が抜けてしまう地域もあるのだ。
余談だが言葉を逆さに言うのがある業界でのスラングに
なっている。しかしそんなことは江戸時代から存在して
現代語として定着してしまっているのもある。
「だらしがない」がそうだ。昔は「しだらがない」と
いっていたんですよ。「しだらがない」ことを
「ふしだら」っていうでしょ?
挙げたらキリがないけどボクの国語嫌いは正解と決める根拠が
薄いのに試験の点数でその能力を判断されてしまう、というところに
あるのでしょう。