● 家庭学習チェックの説明会の続きの説明
森川林
2012年09月02日 14時46分22秒
4
8月28日(火)の説明会の続きの説明です。
1、家庭学習チェックのモニター期間は、10月末までとします。
正式にスタートするようになっても、でき太くん以外の料金はかかりません。
2、検索の坂で、現在登録してある自習の内容を確認できます。修正がある場合はご連絡ください。
http://www.mori7.net/kennsaku/
・生徒のユーザー名(コードのこと)とパスワードを入れると、登録してある自習の内容が表示されます。
・「ペンネーム」の欄の「変更」をクリックすると、ペンネームと登録アドレスが確認、変更できます。
3、登録していただいたメールアドレスのうち、携帯メールは急ぎ又は簡易の連絡用に使わせていただきます。
4、英語の登録をした方には、9.1週から本とCDをお渡しします。(8.4週に渡した人もいます)
CDは、毎日10分ぐらい聞き流しをしてください。
5、また、英語の登録をした方には、このあと、アルファベット表をお渡しします。
このアルファベットが最初の英語の暗唱になります。
暗唱のできた人は、アルファベットを暗写で書けるようにもしておいてください。
6、アルファベットの暗唱、暗写ができた人から、教室で英単語の意味読み調べをしていきます。
意味読み調べがある程度進んだら、それから英文の暗唱を行います。
7、算数数学に登録した人は、作文ノートに記録をつけるとともに、その週にやったでき太くんのプリントを教室に持ってきてください。
8、作文ノートへの自習の記録のつけ方は、次のようにしてください。
9、質問や相談は、この掲示板又はfacebookグループでお願いします。
「掲示板 カタカゴの丘」は、主に長期間、記録として残すような記事、
http://www.mori7.com/okakg/
「facebookグループ 家庭学習の村」は、主に短期間の記事、
http://www.facebook.com/groups/katei/
ということで、一応使いわけていきますが、投稿はどちらに書いていただいてもかまいません。
10、家庭学習の仕方は、次のようにしていってください。
・親子ともに無理のないように。
・しかし、原則として毎日。
・お母さんが手間をかけすぎないように。
・基本的には子供が自主的に行う形で。
・しかし、子供に任せすぎると形だけのものになるので、たまに親がやっている内容をチェック。
それでは、よろしくお願いします。
● 8月23日の子育て講座のレジュメ
森川林
2012年08月28日 19時09分22秒
3
8月23日子育て講座では、英数国の勉強の理論面を主に話しました。そのレジュメです。
====
2012年8月23日(木)
港南台教室13:30~15:00
無料子育て講座第2回
「英語、数学、国語の勉強の本質」
1、 英数国の勉強の意義
・英数国の力をつけて入試に勝利する。
・しかし、成績をよくする力と、物事を創造的に考える力は別。
・昔の高学歴は学力も創造力もあったが、今の高学歴は訓練した学力が中心。
・しかし、いくら創造力があっても学力がなければ駄目。(学力は底辺、創造力は高さ)
2、 国語の勉強法
・漢字の読み書き、読解力、表現力が国語力の3分野。
・漢字の読みが基本。
・漢字の書きは、手書きの作文で誤字をチェックする方法しかない。
・読解力は、解き方のコツ、説明文の難読力、物語文の共感力の3つの方向から。
・記述力は、スピードと字数に対する慣れ。
3、 数学の勉強法
・数学の勉強の本質は、数学を仕事に生かすこと、数学的な発想を生活に生かすこと。
・数学を仕事に生かすために、中高の教科書は捨てないこと。
・生活上の問題に直面したとき、理系の人は合理的に考えようとする。
・根が文系でも、理系の発想を理解できることが大事。
・数学の世界は実感の世界ではなく、約束事の世界。
・数学の約束を手足のように使えることが勉強の基本。(正確なパス練習)
・入試の1年前から試験に合わせて1冊の問題集を徹底。(試合の練習)
4、 英語の勉強法
・日本語が得意だと英語も日本語的に理解しようとしてスピードがつかない。
・スピードをつけるために単語力をつけるという発想になりがち。
・文脈で概要を理解する力と、文法的に厳密に理解する力の両方が必要。
・家庭学習は、英語の感覚に慣れることを最優先。
・限られた文章を自分の手足のように身につけるために、英語CD聞き流しと英語長文の音読暗唱。
・今後の入試は量とスピードが中心になるので帰国子女に有利になる。
・しかし、その英語入試に対応するために小1-3で英語の先取り学習をすると創造力がなくなる。
・大事なのは、学力よりも企画立案力。
● 8月28日の説明会レジュメ
森川林
2012年08月28日 19時07分47秒
2
くわしく書いてあるので、動画を見なくても、このレジュメを見れば大体わかると思います。
====
2012年8月28日(火)
言葉の森 港南台教室
英数国の家庭学習チェックの仕方
1、 家庭学習の意義
・真面目なのに意外と勉強の仕方を知らない子が多かった。
・しかし、そこですぐ塾に行くと、教わる勉強に慣れてしまう、実力をつける勉強より点数を上げる勉強になりがち、子供時代にいちばん大切な読書・熱中・対話の時間が減る、という問題が出てくる。
・これからの時代は、自助の時代で、創造力と協調性が必要になる。
・また、家庭学習の文化を蓄積していけば、近所の人にも、自分の子や孫にも伝えられる。
・ただし、家庭の実態に合わせた工夫と、経験の共有が必要。
「家庭学習掲示板 カタカゴの丘」
http://www.mori7.com/okakg/
「facebookグループ 家庭学習の村」
http://www.facebook.com/groups/katei/
・学校も先生も教材も要らない教育が、ユダヤ人インド人の伝統教育、日本の寺子屋教育。
・世界の無知と貧困を克服する方法は、学校を寄付することよりも伝統教育のノウハウを伝えること。
・ただし、実力をつける勉強と、勝負に勝つ勉強とは異なるので、中学生は定期試験の10日前から、試験対策に専念する。(ただし、漢検、英検、模試などは含まず)
2、 国語の家庭学習の仕方
・国語の入試は、難読の速読と記述を必要とする傾向に。
・国語がいちばんの基本。
・今の読書、音読、暗唱、作文でも十分に力がつくが、読書は個人差が多い。
・難読の多読に進む子と、楽読、又は、少読にとどまる子も多い。
・そこで、小1-3で小6までの漢字の読みの先取りを行う。(漢字長文音読)
(中学入試レベルの問題を編集し、全文ルビ付きで音読教材にする。→オープン長文)
・今後、作成でき次第、渡す予定。
・小4-6で、中3までの漢字の読みの先取りを行う。
・小4-6は、中学入試問題集を1問音読(教室で購入して分冊を貸出する形)
・中1-3は、高校入試問題集を1問音読( 〃 )
・朝の音読や暗唱と重なると負担が大きいので、夕方の時間設定がよい。
3、 ノートの記録の仕方
・作文ノートの最後のページを使う。
・子供が自分で◎をつける。
・父母が毎日その◎を見て、時間があればどれかひとつを確認チェックして褒め、サイン又はコメントを書く。
・教室では、週に1回先生がそのノートを見て、時間があればどれかひとつを確認チェックして褒め、サイン又はコメントを書く。
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━
┃9/┃ 1┃ 2┃ 3┃ 4┃ 5┃……日付
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃あ┃◎┃ ┃ ┃ ┃ ┃……暗唱
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃お┃◎┃ ┃ ┃ ┃ ┃……音読
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃ど┃○┃ ┃ ┃ ┃ ┃……読書
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃し┃△┃ ┃ ┃ ┃ ┃……CD
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃え┃◎┃ ┃ ┃ ┃ ┃……英語暗唱
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃か┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃……漢字長文音読
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃も┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃……問題集長文音読
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃さ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃……算数、数学(す)問題
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃親┃印┃ ┃ ┃ ┃ ┃……保護者サイン又はコメント
┣━╋━╋━╋━╋━╋━╋
┃先┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃……先生サイン又はコメント
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻
※勉強をする順番に並べておくとよい。
4、 算数数学の家庭学習の仕方
・入試問題は、難問の速解の傾向に。
・勉強の本質1、基礎に慣れて速く正確に。(例えば2の3乗=8、12×12=144なども含む)
・勉強の本質2、基本の徹底で考えずにできるレベルに。
・以上をでき太くんの教材で行う。(教科書準拠の問題集でもよいが、反復の仕組みと量が不十分なので)
・でき太くんがひととおり終了したら、解法の詳しい問題集1冊を徹底マスターという形で行う予定。
・勉強の本質3、入試問題に適応して組み合わせ問題に慣れる。
・入試は基本の複雑な組み合わせで、学年が上がるほど知能とは無関係になる。
・塾や家庭でこの組み合わせの勉強を中心にすると、1回ではできるようにならないので、叱る勉強になりがち。
・でき太くんで自学自習の習慣を身につけると、入試問題対策も自学自習でできるようになる。
・入試対策は、中3の夏から、高3の春から本格的にやれば間に合う。(高校入試120時間(3時間×40日)、大学入試720時間(4時間×6か月))
・家庭学習チェックの仕方は、作文ノートの「さ(す)」に◎をつけ、保護者のサインをもらい、教室にはその週にやったプリントも持ってくる。
5、 英語の家庭学習の仕方
・英語の入試は、国語と同じように、難読の速読と記述を必要とする傾向に。
・英語の勉強の本質1、スピード。
・英語の勉強の本質2、概要把握力(不明な言葉があってもおおまかにわかる)
・英語の勉強の本質3、微妙なニュアンス判別力(日本語の「てにをは」の感覚を、英語では文法的理解で身につける。これが大学入試で重要に)
・英語の勉強の本質4、内容の難読力(大学入試では、英語力は国語力と重なる)
・rとlの発音の区別はどうでもいいとは言わないが、インターネットの時代は会話力よりも読み書き力。
・会話の慣れが読み書き力の土台にならないのは、文法が易しすぎ、単語が易しすぎ、場面に対応しすぎのため。
・ところが、文章化された英語をCD聴取と音読で反復習得し、暗唱や暗写まで徹底すると、読み力、書き力、聞き力、話し力の土台ができる。
・日本語脳は、英語脳と正反対なので相性が悪い。(以下は仮説)
・英語をある期間集中して使うと、しばらくの間ひらめきや創造性が乏しくなると言う人が多い。
・小1-小3の母語形成期に住んでいた場所で母語が決定する。
・自然の環境(アメリカに住んで、父がイタリア人、母が日本人など)であれば、生物には適応力があるので全部できるようになるが、人為的にやりすぎると母語が確立しない可能性がある。(例えば、幼児期にCDをシャワーのように聞かせるなど)
・ただし、小4以降は後期バイリンガル熟達期と言われているので、英語学習は小4-小6が重要。(小3までは前期バイリンガル臨界期)
・学習方法の基本は、少数の、同じ教材を、同じ順序で、大量反復すること。
・反復の飽きる勉強を褒美で釣らずに続ける家庭文化を作ると、勉強、手伝い、仕事なども自分の力でできるようになる。
・勉強の仕方は、CDを毎日10分以上聞き流し。(通学途中、帰宅後の休憩時間、遊び時間、食事中、入浴中、就寝前など)
・「毎日」が原則で、毎日やると脳が「これは大事なことらしい」と見なすので、たまに長時間集中して学習するよりも定着する。
・注意点1、勉強体制で取り組まない(机の前に座って真面目にやろうとしない)
・注意点2、意味を教えたり、理解させようとしたりしない。
・注意点3、親子で一緒にがんばらない。特に、親が競争に勝って自慢しない(笑)。親は、やらせること、褒めること、感心することに徹するとよい。
・CDはパソコンに取り込むと利用しやすい。
・ウィンドウズメディアプレーヤーに取り込み機能がある。
・取り込むと、マイミュージックのフォルダに保存される。(5-6分の音声で、5000KBぐらい)
・Unitemovieというフリーソフトで元ファイルとコピーファイルを合体させると2回分10分程度のファイルになる。(googleで検索するとダウンロードサイトが見つかる)
・CDを聞いたら、子供が作文ノートの「し(CD)」に◎をつける。
・教室では最初にアルファベットの書き方を練習させる。
・家庭では、アルファベットの暗唱ができるようにし、慣れてきたら暗写もできるようにする。(作文ノートの「え(英語暗唱)」に◎をつける)
・アルファベットの暗唱暗写ができたら、教室の辞書で、単語の意味、読みを調べさせてノートに整理させる。(小学生までは読みはカタカナで)
・日本語長文の100字分を英文20-30ワード分と見なして、それを1ユニットとする。(実際は1ワード2.6文字ぐらい)
・3ユニットの読み意味調べが終わったら、家庭で日本語の長文暗唱と同じ要領で暗唱してくる。
(1日目1ユニット×30回、2日目2ユニット×30回、3日目3ユニット×30回、4-7日目1-3ユニット×10回)
※全体に楽しいゲームの感覚でやってください。