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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分に得るもの   ビーバー

 最近の社会では、疑問を持たない・抵抗も持たない人が多いと言う。私の学校では授業後はたいてい質問待ちの塊が教卓の周りにできるが、その塊の内訳はほとんどが毎回同じメンバー、ほとんどの人は全くに近いほど質問をしない。疑問を持たない人が増えるのは、このように質問をする気がないことから来るのではなかろうか。私たちは社会に出る前にもう一度、疑問を抱くことの大切さを見直すべきである。
 まずそうするための第一の方法は、じっくりと考え抜くことである。私は中学の頃は野球部に所属していたが、初期はどうしても思ったところに投げられずかなり四苦八苦した。投げ方を変えたり、体の位置関係を意識したり…。引退近くにはだいぶコントロールが良くなり、外野からでも大体思った所の付近には投げられた。このように考えることには大きな利益が伴うので、疑問を追及するにあたってはまず考えることが大切である。
 そして第二の方法は、疑問を持たぬ人を今後増やさないために、学校教育の時点から疑問の持てる体制に変えることである。特に私の小学校は非常に討論の多い学校だった(でも寝ていた(爆))。ただし公立小学校などは私の学校より勉強重視で、おそらく疑問を持つ機会が少なかっただろう。おかげで中学受験の時には質問慣れしていた。おそらくこれから受験戦争はより過酷になるだろうが、そういう時にも質問ができると言う人は勝ち組になれるだろう。
 確かに、ほぼ完全に管理された学校教育などで信用を得るにはそれらに対する素直さが重視されるだろう。しかし、「物事を自分の身に付ける方法は、抵抗のない受身の姿勢ではなく、相互での疑問の交信である。」という言葉に表されるように、本当に物事を自分のものとできる「疑問の交信」を個人・社会共々重要視するべきである。

   講評   nane

 疑問の状況実例で、クラスの様子を書いたのは面白い。授業後に教卓の周りに質問の輪というのはすごい。でも、考えてみれば、授業のあとにいろいろ疑問点は出てくるだろうからね。
 野球部の例は、いい例。ビーバー君は、もともと自分で工夫して考えるタイプだから、こういう体験が生きてくるのだと思うよ。
 討論の多い小学校というのは、よかったね。考えてみれば、小学生のころは、家でしっかり基礎学力をつけて、学校ではそのように友達との対話で学ぶという形がいいのかもしれない。あるいは、逆に、家庭で対話をして、学校で基礎学力でもいいけど。
 「物事を自分の身に付ける方法は、抵抗のない受身の姿勢ではなく、相互での疑問の交信である」は、名言の形になっているが、ストレートにそのままの意見なので、逆説的にならないところがやや印象がうすい。「疑問を持つことは、より大きな理解をするための第一歩である」とか何とか。


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