創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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必要な手間 キティ
科学文明の発達は、人間の日常から手間をどんどん省く。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきたことは事実だ。しかし、私たちが、手間のかからない生き方をしている限り、生きることの喜びを感じることはできない。心踊る状態、感動に満ち溢れる状態をもてる日々。そんな喜びとは、感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。私は、必要な手間のある生き方をしたい。
その方法としては第一に、スポーツをすることだと思う。「ハンドボールは、チームプレイだ!」これは、私が所属しているハンドボール部の監督が、よく言う言葉だ。その言葉は本当で、ハンドは一人では絶対にできないスポーツだ。私も、試合で仲間とコンビプレーをしようとした時、どうしてもタイミングが合わなくて、何度も練習した覚えがある。それが試合で使えた時の嬉しさは、言葉では表せられないほど嬉しかった。
もう一つの方法は、社会全体の視点を変えることだ。今の社会は、自分の子供に手間を全く与えていない気がする。つまり、大人が子供の「生きる喜び」を奪ってしまっているのだ。現代の大人は、「生きる喜び」を与えてあげられる、要は子供にある程度の必要な手間をかけさせることが大切になってくる。
確かに、手間のない快適な暮らしをすることもいいだろう。全く苦労のない生活は、誰でも一度は憧れるものだ。しかし、「経験は最良の教師である。」という名言があるように、経験(手間)があるからこそ喜びが感じられるのである。私は、必要な手間のある生き方をしたい。
講評 koni
第一段落の要約は、簡潔にまとめることができています。生き方の主題が明瞭にできましたね。
第二段落では、一つ目の方法と体験実例を書くことができました。キティさんらしい方法と実例を書くことができています。スポーツを通じて学ぶことがたくさんあるし、スポーツは、手間をかけてするものだと私も思います。とてもよい方法と実例を挙げることができましたね。
第三段落では、二つ目の方法と実例を書くことができました。ライブドアの前社長のコメントに「自分は、生きるのを急ぎすぎたような気がする。」というのがありました。忙しい日常では、いかに効率よく物事を片付けていくか、近道を探すような生き方になってしまいますが、そこであえて手間をかける必要もあるし、手間をかけている時間を温かく見守るような社会作りが必要でしょうね。
第四段落では、反対意見の理解をして、生き方の主題でまとめることができました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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