言葉の森の作文通信がなぜよいか
 書かせて添削するだけの指導ではなく、毎週の電話で事前指導をする作文通信 つづきを読む
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昔の作文/作文の丘から

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   背が高くなりたい!   うさちゃん

 「う〜ん。約136センチメートル。あともうちょっとなのになあ。」
「まだまだ。さあ、ぬかせるかな?」
「絶対ぬかしてやる〜。」
そう言っているわりには、なんだか自信がない。
 私は父と同じで背が低い。クラスの中で、三番目だ。父は小学生の頃、前から二番目か一番目だったそうだ。そういうわけで、『卒業するまでに、父の卒業した時の身長の140センチメートルになる。』ということがいつのまにか私の目標になっていた。しかし、140センチメートルになるまで、あと4センチメートルだ。けっこうつらい。よく、知り合いに「お母さんが背が高いんだからそのうち伸びるわよ〜。」と言われるが、それは、中学生になってからかもしれない。(伸びないよりはマシだけど。)
 背が低いと、良いことは少ない。私と妹は、六歳ちがう。しかし、妹は背が高い方だ。なんと、私の一年生の頃の身長を年中の頃に軽々と越している。しかも、私が三年生の時に着ていた洋服を、年中で着ているのだ。この間、お団子を買いに行った時にお店の人が私たちを見て、
「このくらいの歳の差がちょうどいいですね〜。」
と母に言っていた。しかし、六歳ちがいだ。ちょうど良いとはいえない。母もそう思ったらしく、
「えっ!六歳はなれていますよ。」
と答えた。
「あっ。そうなんですか。私、三〜四歳違いかと思いました〜。ハハハハ。」
なんて、お店の人は笑ってごまかしていた。きっと、妹が1年生で私が四年生ぐらいに見えたのだろう。大きく見られた妹は、かなりご満悦だったが、二歳年下に見られた私は、くやしくて仕方がなかった。(それでなくても妹は私のランドセルをしょって「どう?似合う〜?」と言って私の神経を逆撫でするのに!)
 「背が低くてもいいことはあるじゃない!」
と母が言う。
「例えば、レストランのバイキングに行っても、入場券買っても、電車に乗っても、宿に止まっても、いつでも子供料金ですむじゃない!」
「・・・?」
なーんだ。それって結局経済的な事ばっかりじゃん!やっぱり背が低くて私にとっていいことはとくにないみたいだ。
 大きくなるためには、たくさん食べて、たくさん運動して、たくさん寝ることが一番だろう。しかし、私にはこういう問題点があっる。それは、背は伸ばしたい。でも、背を伸ばす目標のためにたくさん食べ過ぎて太りたくもない。ということだった。どちらかというと、太りたくないという問題点の方が多い。今日もそのことで、ご飯の後ヨーグルトを食べるかどうか迷っていた。
「お母さん。ヨーグルト食べたいんだけれど、太るかなあ。」
「あら、またそんなこと言ってる。あなたみたいにガリガリで太りたくないなんて何事ですか!食べれば良いじゃない。食べないと背が伸びないわよ。」
「あっ。じゃあ食べる。」
私とは、今考えて見ると案外、単純な人物なのかもしれない・・・。
 このように、目標に近づくまで、くやしいこと、迷うことがたくさんある。しかし、目標があることによって、頑張ろうと思う。人にとって目標とは、なりたい自分に近づく道しるべの様な物であるということが分かった。

   講評   tama

 学年が一つ上がって、目標を立てたのですね。お父さんの小学校卒業時の身長をどうしても抜かしたいというのは、ただ単に大きくなりたいというだけでなく、お父さんを超えたい気持ちが大きいのでしょう。大きな意味で「親を超える」という目標は、6年生としてはすごいことだと思います。今は心も体もいちばん成長する時期ですから、太ることなど全く気にする必要はありません。食べても食べてもおなかがすくのは、大きくなろうとしている証拠です。心配せず、どんどん食べていいのですよ。(^^)/

 身長が低くて損をしたり、いやな思いをしたことは私にもたくさん経験があるので、とてもよくわかります。どうして目標を立てたのか、うさちゃんが今どんな気持ちなのかがしっかりと伝わってきます。こうしていろんな思いを経験していくことで、人の気持ちがわかるようになります。「なりたい自分」に近づきながら、ほかの人がしていない社会勉強をしっかり積んでいるのだと思ってください。強く思えば願いはかなうもの。1年後を楽しみにしていてくださいね。


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