対話と個別指導のあるオンライン少人数クラスの作文教室
小1から作文力を上達させれば、これからの入試は有利になる。
志望校別の対応ができる受験作文。作文の専科教育で40年の実績。

昨日1900 今日531 合計38680
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   携帯大パニック   アフロ軍曹

「私」が小学生の頃、ガキ大将たちに連れて行かれ、いつものように渡良瀬川に行った。しかし、気づいたときには速い流れにながされていたのである。体の向きを百八十度変えて下流に向かって泳ぐと、「私」は恐ろしい流れから解放されたのである。
私はこの話を読んで、筆者が死にそうになったときのとっさの判断にびっくりした。私は前に、とてもあせったことがある。ある日お父さんの携帯をいじっていた。
「あ、面白い写真がある。この機能は私の携帯にも付いてるな。」
お父さんの携帯は面白い機能がたくさんある。写真でスタンプを作ったり、ビデオを撮ってそれをかわいく編集したり、自分で音楽を作ったり…。私はたまにお父さんの携帯をいじっている。
「あ、そうだ。」
私は携帯の『管理』というところをひらいた。そこに、『ダイヤル操作禁止』というのがある。私はそこを押してみた。
「思ったとおりだ!」
携帯の画面に『暗証番号は?』と表示された。私は暗証番号を知っていたので、すぐに暗証番号を押した。すると画面は待ち受け画面に戻った。
「何が変わったのかな。」
私はボタンを押した。しかし画面は、まるでおもちゃの携帯のように止まっていて、何も変わらなかった。何度も何度も押したが、画面は何も変わらなかった。変わらないのも当然だ。なぜなら、さっきの操作でボタン操作にロックがかかってしまったからだ。そのことに気づいて、私はあせった。何とかして『ダイヤル操作禁止』を解除しなければ、と思い、電源を切ってみた。また電源を入れると、まだ解除されていなかった。全部のボタンを長押しても何もならなかった。携帯を開け閉めしても、振っても、たたいても何もならなかった。しかし、あきらめる気にはならなかった。心はかなりあせっていたけれど、見かけは、冷静にして、ばれないようにしていた。ロックの解除をしたいけれど、そんな操作はないし、第一ボタンを操作できないのだからできないのである。このまま素直に謝ったほうがいいのか迷ったが、とにかくいろんなことをして直そうとした。
「だいたい、何でこんな操作を付けるんだ!」
自業自得なのに逆ギレしながら、いろんなボタンを押した。幸いにも「通話ボタン」と「切る(電源)ボタン」は押せたので、今度は「通話ボタン」を押してみた。すると、番号ボタンだけは押せた。しかしその後『ダイヤル操作禁止のため、通話はできません。』と表示された。
「何も、そこまで禁止しなくても…。」
すると、『ステーション着信』という画面になった。携帯会社から有料で届く、ニュースや着信メロディーのサイトがある『ステーション』が届いたのだ。
「どれどれ、どんなニュースがあるのかな。」
私はまるでいままでやっていたことを忘れたかのようにボタンを押した。
「あ、」
私は気づいた。いつの間にかボタン操作ができている。試しにメニューボタンを押してみた。私はドキッとした思いから解放されて、ほっとした。
私はなぜ『ダイヤル操作禁止』が解除されていたかが、それからずっと気になった。ステーションが届いたからなのか、それとも私が、止まった携帯のロックが解除されるまで冷静に「早く直って。」と、まっていたからなのか…。私は、この話を読んで、パニックが起きたときは冷静に取り組んだほうがいいことが分かった。また、この携帯事件から、暗証番号を使うような怪しい作業はしないほうがいいと分かった。

   講評   kiri



 こんにちは。五年生になって初めての感想文だね。今学期も長文音読がんばっているね。チェック問題全問正解はすばらしいよ。

<構成> ●要約…ピンチになったときにどうしたのか、それがよくわかる要約ができました。
<題材> ●体験実例…えきうちゃんはお父さんの携帯電話をさわっていて、大ピンチになってしまったことがあるのだね。あせってしまったけど、何とかおちついて行動しようとしているのがよくわかったよ。この長文にぴったりの似た話が書けました。
<表現> ●たとえ・ダジャレ表現…動かなくなってしまった携帯を「まるでおもちゃの携帯のように」とたとえました。うまいね。
<主題> ●わかったこと…ピンチの時こそ落ち着いて行動することが大事なのだね。そうすることによって、いい結果が出ることになるということだね。わかったことがしっかり書けていました。それにしても、どうして「ダイヤル操作禁止」が解除されたのだろうね。えきうちゃんの思いが届いたのかな…。

☆ 常体で書くことが出来ました。常体で書くと、文章が引き締まる感じがするね。

                        

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)